Episode.101 影野の最期とメフィストの光 | 千樹憐のウルティメイトストーリーズ

千樹憐のウルティメイトストーリーズ

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~前回のあらすじ~


影野司は生きていた。

冥界での戦いで、自らを利用していた黒木によって始末されかけた時、影野を暗黒適能者にしていたダークメフィストが彼を助けたという。


これを知った黒木と闇に包まれた謎の男。

謎の男は黒木に今度こそ消せと命じる。


その一方で凪は溝呂木と影野が夢の中で重なったことで、彼らに何か大きなものが隠されているのではないかと予感していた。


そんな折、山中を彷徨していた影野を追う黒木が彼にまつわる衝撃の真実を告げた。


影野司は元は別の人間だった。

しかし、メフィストの前任の暗黒適能者である溝呂木眞也の闇の記憶と、人格を植え付けられて誕生した影野司という操り人形だったのだ。


影野は思い出す。

影野「俺は影野司じゃない。俺の本当の名は…草薙光希(くさなぎみつき)。」


黒木が影野=草薙と駆けつけたナイトレイダーをまとめて始末しようとしたとき、健が間一髪で割り込み、黒木の変身したダーククロノスと健のウルトラマンネクサスの運命の一戦が幕を開けた。





~本編~


影野=草薙はこれまで多くの殺戮や暗躍を繰り返してきた。

しかし、健には影野=草薙を責める気持ちはもうなかった。

影野=草薙でさえも、悲しき被害者なのだ


そして、全てを仕組んだ黒幕がいる。



健は影野=草薙のためにも、多くの犠牲となった人々のためにも黒木という闇を倒す覚悟だった。


ネクサス(アンファンス)は構える。


クロノスは闇に溶け込んだりとトリッキーな戦いでネクサスに善戦している。


ジュネッスブルーで神速の剣を振るっても、闇になって避けられてしまう。


クロノス=黒木「僕の本当の力を見せてあげるよ。」


クロノスは以前には見せなかった能力“コピー”を使った。


コピーとはその名の通り、相手自身と互角以上の能力に姿形もろとも自らを複製する能力だ。


孤門「あの能力は?」

クロノスのその能力はとても厄介なものだった。

今まで黒木が影野の部下として、いかに取り繕っていたのかが伺える。

クロノスの実力はメフィスト以上と言っても過言ではない。


ジュネッスバイオレットのネクサスと同じ能力、姿のクロノスは次々とネクサスを痛ぶっていた。


ネクサス(ジュネッスバイオレット)は上空へ飛び出した。


それを追うクロノスは分裂し、追尾する闇の光弾バーストクラスターを放つ。


ネクサスは撃ち落とされてしまった。

さらに追撃するために、急降下攻撃を仕掛けるクロノス。


影野=草薙「蒼真!!避けろ!!」


ネクサスは影野=草薙の声を聞き、瞬時に回避した。




孤門「隊長、僕たちもウルトラマンを健を援護するんです!」

和倉「だが、凪は?」


凪は影野=草薙を介抱していた。


海道「時間はありません。隊長、俺たちだけでも行くべきです。」

平木「隊長!!」

孤門「隊長!!」


隊員が訴えかける。


和倉「わかった。各員チェイサーでウルトラマンを援護する。」

孤門・平木・海道「了解!!」



コアゲージが点滅しているネクサスにクロノスは元の姿に戻り、鎌を向ける。


振りかざした次の瞬間、チェイサーδのクアドラブラスターがクロノスの背後に命中し、妨害に成功した。


ネクサスはこの隙を見逃さずに、クロノスを掴み、背負い投げを決めた。


よろめくネクサス。


クロノス=黒木「邪魔…しないでくれるかなァ!?」


クロノスは次々と孤門のチェイサーδを除く和倉のチェイサーβ、平木と海道のチェイサーγを撃墜した。


孤門「皆!!くっそー!!」

クアドラブラスターを放つ。


クロノスのバリアで無効化され、標的が孤門へ。


影野=草薙「…うっ!!あいつはウルトラマン一人の力を自在に複製できるようだな。このままじゃ蒼真の身が持たない。その証拠に、コアゲージが点滅している。」


ゆっくりとネクサスに歩み寄るクロノス。

ネクサスは既に膝をついている。


クロノス=黒木「僕の勝ちかな?それじゃ、君の光も頂くとするよ。」


クロノスはネクサスのエナジーコアを掴み、光を抜き出し始めた。


影野=草薙「まずい。」

影野=草薙は立ち上がり、走りだした。


それを追う凪。

凪「待ちなさい!」


影野=草薙は痛みで倒れ込んだ。


凪「あなたは死んではならない!」

影野=草薙「放せ!俺に構うな。」


凪の胸にはある想いがあった。

あの時、溝呂木を死なせてしまった。
そして今、目の前には溝呂木の人格を持った影野=草薙がいる。


凪は影野=草薙に溝呂木を重ねていた。

凪「もう、あなたのような人を死なせたくないの!!」


影野=草薙「凪、ありがとう。」


影野=草薙は溝呂木の記憶を元に言った。

凪「溝呂木…。」

彼の姿が、かつての溝呂木と重なって見えた凪。


影野=草薙は立ち上がり、歩き出した。


黒木の目的は自分のはず。

自分が代わりに死ねば、皆が救われる。


影野=草薙「俺にもう一度、力を貸してくれメフィスト!!」


死を覚悟した影野=草薙から溢れ出てくる闇ではない光の力。


そして、その光の力でもう一度メフィストに変身を遂げた。




孤門「メフィスト!?」


人としての心を取り戻した影野司=草薙光希が光の力で変身したメフィストにはメフィストクローは装備されてはいなかった。


メフィストはネクサスからクロノスを背後から引き剥がした。


クロノス=黒木「何!?君はもう変身できないはずだ!!」

「やはり、溝呂木眞也の時のようにメフィストが光の巨人へと転化したのか。」

「面白いね~いいよ、二人まとめて遊んであげる。」



メフィスト=草薙「立てるか?蒼真。」

ネクサス=健「まさか、お前に助けられるとはな。」

「俺なら大丈夫だ、まだ行ける。」


強がるネクサス=健だが、クロノスにエネルギーを幾分か奪われてしまっているせいで、活動限界まで、あとわずかだった。



見守る凪の元へ和倉達が歩み寄る。


和倉「彼らなら、大丈夫だろう。凪、お前の気持ちはわかる。」

「あの男を重ね合わせているな?」


凪「…はい。隊長、なぜわかったんですか?」


和倉「俺たちは共に戦ってきた仲間、チームだからだ。」

平木「そうですよ!副隊長!!」


海道「俺も仲間なんですよね?」

平木「当たり前じゃん!!」

和倉「そうだ、俺も、詩織も、海道も、孤門も、皆が凪、お前の仲間だ。」

「だから、一人で抱え込むな。」


凪「隊長、皆…ありがとうございます。」

凪は普段あまり見せない笑顔で言うと、一同はネクサス達の方へ向き直る。



凪「(ウルトラマン、草薙を助けてあげて。)」



クロノスは二人の巨人を相手にしても、余裕を見せていた。


クロノス=黒木「そろそろ終わりにしよう。」


クロノスは鎌による必殺技“サイクロン・ブレイヴァー”を放った。


闇の刃の嵐が地面をえぐりながらこちらへ向かってくる。


メフィストは動けないでいるネクサスを庇うために前に立った。


凪「駄目よ!!下がるのよ!!」

凪が必死で制止する。


メフィスト=草薙「あばよ、ウルトラマン、凪。」



そのとき、ネクサスは逆にメフィストを庇い返した。


メフィスト=草薙「蒼真!?」

凪「ウルトラマン!!」


ネクサス=健「誰がそこまでやれって言った?」

ネクサスはジュネッス・アブソリュートにフォームチェンジしていた。


光輝きながら、クロノスの技をかき消した。


メフィストのダークゲージも点滅していた。


メフィスト=草薙「フッまた負けたのか、お前に。蒼真、俺の力を受け取れ。」

メフィストはネクサスに自らの力を全て託した。


ネクサス=健「お前の決意、受け取ったぜ。」


クロノス=黒木「いくらあがいても僕には…なに!?」


メフィストの闇の力とネクサスの光の力を混ぜたアブソリュートシュトロームがクロノスを吹き飛ばした。


孤門「やった!!」


クロノスはよろめきながら退却していったのだった。


ネクサスとメフィストは共に姿を消した。





健と孤門達が見守る中、影野=草薙は凪と言葉を交わしていた。


草薙「終わったぜ。」

凪「そうみたいね。」


草薙「ありがとう、凪。」

凪「あの男と同じセリフで話さないでくれる?」

凪はいつものクールな感じで言った。


草薙「悪いな。じゃあこれは俺の言葉だ。サンキュー、凪!!」

凪「呼び捨て?ガキが随分と生意気ね。」


凪はそう言いつつも笑顔だった。

それを見た草薙もまた笑顔になった。



健「影野、いや…草薙光希。お前はもう暗黒適能者じゃない。」

草薙「ああ。ようやく開放されたぜ。」


健「これからどうするつもりだ?」


草薙「俺の犯してきた罪を償いたい。簡単にはいかねーことはわかってる。だが、理由はどうあれ俺のしたことは人として許されないことだ。必ず、償うつもりだ。」


そのとき、声が聞こえてきた。

草薙「メフィスト?」


メフィスト「草薙、俺は溝呂木とお前に出会い光を知った。礼を言うぞ。」


メフィスト「ウルトラマン、お前にも感謝している。また会おう。」


健「俺は何もしてないぞ。」


もう一度草薙のことを見ると、メフィストは光となり静かに夜空へと消えていった。

そして、星に光を灯す。


草薙「ありがとう、メフィスト。」

これはメフィストという光を知った闇の巨人と草薙光希という光を取り戻した暗黒適能者の一つの絆の物語だった。


草薙「さよなら。」

星空を見上げる草薙と健達はこれからの未来に思いを馳せていた。




フォートレスフリーダム
CIC参謀室


吉良沢は石版とコンピューターに向き合っていた。


その画面に警告=Warningの文字が点滅していた。


吉良沢「破滅招来体?それだけじゃない!あれはキリエル人と波動生命体、スフィアまでもが…いったい何が起きているんだ!?」


複数の敵の襲来に状況把握を急ぐ吉良沢だった。




To be continued





更新遅れました。

大学が忙しくてすいません。


この話で影野司の一応の決着がつきました。


彼に植え付けられた溝呂木の人格と闇の記憶。

その溝呂木は、前作(原作)ウルトラマンネクサスで自らもアンノウンハンドに踊らされていたことを知ると、光の力でメフィストに変身し、ウルトラマンネクサスを助けた後は凪に看取られながら息を引き取りました。


しかし、影野司を名乗っていた草薙光希は溝呂木とは違い、溝呂木のような死を二度とさせたくないと強く思っていた凪とネクサス=健のおかげで命を繋ぎとめ、さらには、かつてのようにメフィストを光の巨人へと昇華させました。


草薙光希、彼の今後はどうなるのか?




遂に佳境に入りつつある物語。


ウルトラマンネクサスと4人のウルトラマン。


ウルトラマンティガ、ウルトラマンダイナ、 ウルトラマンガイア、ウルトラマンアグル。


そして、ビーストを従えし黒木と謎の男、暗黒の支配者、宇宙球体スフィア、根源的破滅招来体。


なぜ、ウルトラマンネクサスの元に出会うはずのない4人のウルトラマンが集結したのか?

なぜ、ネクサスの世界に存在しないはずの暗黒の支配者の闇の眷属、宇宙球体スフィア、根源的破滅招来体の脅威が迫っているのか?


タイトルのEnd of the world=世界の終焉とはいったい何なのか?



物語始まって以来の謎の数々。

この世界を覆う全ての謎が明かされる時は近い。



これからも
ウルトラマンネクサス2-End of the world-をよろしくお願いします!