突然ですが前田編更新を止めます。
しばらくしたら記事も消します。



Android携帯からの投稿
「帰りが遅いと思って来てみればなんでこんな所で油売ってんだよ。小嶋」

振り返ってみるとガラの悪そうな生徒が5人立っていた。

「ご、ごめんなさい」

「小嶋、こんなやつらに謝らなくていいんだよ。」

優子は小嶋から視線を外し、生徒達に変えると再び口を開く。

「おまえ達だな小嶋をパシりにしてんのは」

前に出て、謝る小嶋を押さえると生徒たちを力強く睨む。

「別にパシりになんかしてねぇよ
私達はただ喉が乾いたから誰か飲み物買って来て、って言っただけだよ」

生徒の1人も負けじと睨み返す。

「そうやって小嶋をパシりにしてんだろ」

「いちいちうるせえな」

「もしかして、入学式の時にラッパッパの部長に瞬殺された弱小大島優子だろ」

「だからなんだよ
小嶋行くぞ。こんなやつら相手にしなくていいんだよ」

優子は小嶋の手を掴んでその場を去ろうとする。

「逃げるなよ大島。
小嶋にはこれからも私達のパシりでいてもらないといけないんだよ」

その声と共に走る足音がこちらに近づいてくる。
優子は素早く振り返ると生徒が出した拳を払い鳩尾に拳を突き出し床に沈める。

「ごめん、ごめん。力が入り込みすぎて手加減できなかったわ」

床でもう意識の無い生徒をあざ笑うかのように見下ろす。

「お前らもこうなりたいか?」

「うるせぇ!」

生徒たちは次々と立ち向かっていくが全員、綺麗に鳩尾に決められ倒れる。

「全く…弱いのに他人をパシりにしようなんて百年早いんだよ」

優子はそう言い残して踵を返し、小嶋の元に向かう。

「優子ちゃん、後ろ!」

「えっ!?」

小嶋の言うとおりに後ろを振り返ると一番最初に沈めたはずの生徒がバットを頭の上に構えて後ろに立っていた。
動く時間も与えられずバットが振り下ろされた。
とっさに体を縮めて目を閉じた。
しばらくしても優子にバットは当たらなかった。
不思議に思って目を開いてみると生徒がバットを振り上げたまま動けずにいた。
誰かがバットを掴んでいるみたいだ。
よく見てみると生徒の後ろには花がバットを掴んで立っている。

「優子、なに油断してんだよ」

花は右手でバットをぶんどり、もう一方の手で生徒の鳩尾を殴り沈めるとバットを誰もいない場所に投げ捨てて歩み寄る。

「悪りぃな、花。助かったよ」

「優子はいつも爪が甘いんだよな。気をつけろよな。」

「おう!」

笑顔で手を前に出して親指を立てる。

「そんなことより後ろで困ってるみたいだぞ」

振り向くと小嶋が優子の後ろで困った顔をして突っ立っていた。

「お、悪い、忘れてた。」

「忘れるなんて、ひどーい。」

「ああ、まだ体中が痛てぇ…それにしても花のやつ嘘つきやがって何がすぐ近くだよ全然近くなかったじゃねえかよ……」

優子はブツブツ独り言を言いながら学校に向かっていた。
あの後、しばらく小嶋の家を探し回ったが結局、家は神社の近くには見つけることが出来ず、小嶋を背負い1時間程探し回ってようやく小嶋の家見つけることが出来た。
小嶋の家に着くと出てきた小嶋の親は優子にとって優しそうな人に見えた。
子供の頃に事故で両親を亡くして祖母と2人暮らしの優子にはそんな小嶋が少しうらやましく思えた。
学校に着くと校内は相変わらずに騒がしい。
優子は小嶋とまた話しがしたくて教室に向かう前に小嶋を探した。

「昨日クラス聞いとけば良かったな全然見つからねえよ」

学校中を探し回ったが結局、優子は小嶋を見つけることは出来なかった。
優子は小嶋を探すことを諦めて、今度は喉が渇いたので自動販売機を探した。
マジ女にある自動販売機のほとんどは生徒たちが壊して動かない。
たった一つだけ無事な自動販売機が昇降口に設置されている。
昇降口に着くと自動販売機の前に見覚えのある長髪の生徒を見つけた。

「よっ、小嶋かなり探したんだぞ」

「あっ、優子ちゃんか」

「私じゃ悪かったか?」

「そ、そんなことないよ昨日はごめんね。途中で寝ちゃったし、送ってももらって」

「そんなこと別に気にすんなよ昨日は小嶋と話してスゴく楽しかったからよそれより何してんだ?そんなにジュース抱えて」

「クラスのみんなに飲み物買って来てって言われて、買いに来ただけだよ」

小嶋は笑顔を見せた。しかしそれは優子にでも分かるような作り笑いだった。

「ムリすんなよまたパシリにされてるんだろ?昨日言っただろ私が助けてやるって少しは頼りにしてくれよな」

そう言うと優子は小嶋を抱き寄せる。

「ありがとう…優子ちゃん」

小嶋は優子に抱きつく。
小嶋の持っていたジュースは落ち鈍い音をたて床にぶつかる。

「あっ!その絆創膏昨日陽菜が張ったやつだまだ着けててくれたんだ」

小嶋は優子の頬にある絆創膏を指差す。

「当たり前だろ小嶋がくれたのだからな」

優子そう言うと笑った。
その笑い声と一緒に何人かの足音が聞こえてきた。