
昔々の話、僕が子供のころ
深田(泥で深い田んぼ)で稲刈りをしていた近所の人が
歩くとニュルニュルしたもんを踏ん付けるんだと・・
恐る恐る触ってみると
「うなぎ」だった。
あっちでこっちで、とてつもない数が・・
「うなぎ」が湧いとるっちゅうことです。
とにかく、稲刈りを済まさんとね。
子供たちにその情報が伝わったのはすぐだった。
ひざまで入り込むような深田で
子供たちは「胴丸かご」いう
竹で編んだ大型ビクを田んぼに持ち込んで
その「うなぎ」を探した。
すぐに、誰かが踏ん付けて、
「おったっ!」「おったぞ!うなぎじゃ!」
ツルツル逃げ出そうとしているそいつを
両手で必死につかんで
胴丸に入れた。
それからは、もう
田んぼのなか
運動会状態です。
顔もズボンも真っ黒に汚れてしまったけど
そんなこと、おかまいなしです。
田んぼ、泥田になってしまいました。
うなぎも泥はツライのか
息を吸いにプクプク!
それを見つけてダイビング!
いっぱい手づかみ出来ました。
胴丸カゴん中、うなぎでウジャウジャ
家へ持ち帰ると大人はビックリ!
さっそくと町の旅館に売りに出されました。
今、その旅館、海岸ぶちのホテルとして有名ですけど・・・
今でも、何であの深田でうなぎが湧いとったんかと
不思議でしょうがないけど
楽しい思い出ですよ!