トーア復元研究所へのご依頼は
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剥がれたプリントを直す
剥離したのはテープではなくプリント
今回は千葉県のクリーニング屋さんからのご相談でした。 「洗ったらジャンパーについていたテープが剥がれてしまったんですが、直りますか?」
というお電話だったので、「テープですか? それはプリントじゃないですか?」とお聞きすると、「そうかも知れません・・・」というお答え。 そう、普通衣類にはテープは貼り付けません。 ミシンで縫っているのが普通なのでテープ状のもので剥がれているなら、それは「プリント」である可能性が高いのです。
そうしてすぐご依頼品が到着しました。
開けてみましょう。
アディダスのジャンパーです。
さて、問題の剥離部分はどこなのでしょうか?
ではその状態をご覧に入れましょう。
プリントの剥離状態を確認する
こちらがプリントが剥がれた部分の現状です。 熱でノリが溶けたように見えます。
プリントをやり直すために生地をほどく
最初に行うのは「生地をほどく」という工程です。 その理由がこちら。
生地をほどく範囲
実際にプリント部をほどいたのがこちらです。 かなりおおきくほどかねばならないことが分かります。
プリントデータを作成する
次に行うのが「データ作成」です。 このデータを基にプリントシートをカットして新しいプリントを作るのです。 写真付きの詳しい解説はこちら。
剥がれかけたプリントを全て剥がす
この工程がプリント復元でもっとも大変な作業です。 なぜ古いプリントを剥がすのがそんなに大変なのかと言うと、こちらをご覧になれば分かります。
プリント復元の完成
こちらが新しいプリントをやり直したところです。 最後にプリント部を縫い直しましたが、今回はそこが一番大変でした。
(2022.5.4終了)