6 革のくるみボタンを作る | クリーニング業者や主婦が「洗ったら思わぬ結果になった」あらゆる衣類を復元!

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まず、革を仕入れます。

 

黒の革など簡単に見つかると思うかも知れませんが、それが

 

意外に難しいのです。 色が似ている黒、というだけでも大変

 

ですが、それ以外にも

 

〇ツヤが似ている

 

〇光沢が似ている

 

〇手触りが似ている

 

などいろんな要素があるからです。 特に大変なのはくるみボタン

 

を作るためには

 

「できるだけ柔らかい革」

 

でなければいけません。 固いと出来上がったくるみボタンに

 

シワがよってしまうからです。

 

 

さて、そんな要素を全て満たす革をようやく見つけました。

 

 

 

 

厚みもバッチリです。 ちょっとフリル部分と比べてみましょう。

 

 

ここまでくれば、もう直ったようなものです。

 

あとはくるみボタン作成スタッフが見事に作ってくれますので、

 

ご覧ください。

 

 

ぴったりの大きさの打ち具に切り取った革をセットします。

 

 

さらに余分な革をハサミで切り取って丸くします。

 

 

 

目打ち金具で詰め込んだ革を丁寧に折り込みます。

 

 

その上に、くるみボタンの金具をセットして、

 

 

小づちで叩きます。

 

 

出来ました!

 

 

作成に要したのは、たったの30秒。 さすがこの道のベテランです。

 

 

 

さて、このくるみボタンを縫いつけるのは、これまた専門の

 

「皮革縫製担当」。

 

革や毛皮は特殊な技術で縫われているため、生地の縫製しか

 

したことのない人では縫い付けられないのです。

 

 

このようになんてことなく縫いつけられている革ボタンでも、相当

 

の技術がいるのです。

 

 

仕入れた革も、その他の皮くるみボタンとそっくりですよね?

 

 

 

力ぼたんもこのとおり。

 

 

 

さあ、これでやっとご依頼主のクリーニング屋さんにお返し

 

できます。 宅急便でご返送しましたが、大阪なので、翌日には

 

届くでしょう。

 

ご返送の連絡をしたところ、出先だったようで周囲がうるさかった

 

のですが、相手の方の様子でとても喜んでいただけたのが

 

わかりました。

 

あーよかった・・・

 

 

ご依頼品直しは本革も合皮も同じくらい気を遣います。

 

でも直ったときの嬉しさは何にも代えられません。 これからも

 

がんばろう!という気持ちになります。

 

 

 

ではまた明日。 別のご依頼品をご紹介いたします。