11 どうやっても取れないインク・・・ならば分解! | クリーニング業者や主婦が「洗ったら思わぬ結果になった」あらゆる衣類を復元!

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さて、インクが除去されずに2箇所残りました。


いつもの順番だと、この後、「シミ抜き機械」を使って、

こつこつ一つずつとっていきます。 今回もそうしてみましたが、

これが、全然取れません。



そのインクの残った箇所というのが生地の厚いジーンズでも、これまた

ひときわ生地が厚くなっている「ベルト通し」と「ポケットの縫込み」

だったものですから当然です。 何重にも重なった生地の中に入り込んだ

インクまで薬剤が浸透しないからです。



そこで、いよいよ最後の手段に移ります。


「解体」です。


縫製糸を全て切ってしまって、このぶ厚い部分を「ペラペラの一枚の

布」にしてしまいます。


こうしてしまうと、あれほど頑固だったインクが、シミ抜きでスルスル

と取れていってしまいます。 あー気持ちいい。



そして、最後に縫製を元通りに縫い直して完了です。


最初に手がけてから、実に10日かかりましたが、出来栄えは依頼主の

クリーニング屋さんからも絶賛されました。


このときが「クレーム専門クリーニング屋」の一番嬉しい瞬間です。



次回はまた別の依頼品についてお話しましょう。