味覚の異変にはっきり気づいたのは、抗がん剤を始めて3ヶ月後くらいだったと思います。と言うのは、生死を彷徨っていた頃はほとんど食べていなかったのであまり覚えていません。
退院間際はキムチなど辛い物も食べられたのですが、家に帰って食べると激辛に感じ口の中が大火事で食べられなくなりました。それと、醤油など塩分がものすごくしょっぱく感じ超薄味にしないと食べられなくなりました。お寿司やお刺身も何もつけないで食べてちょうど良いです。
家族の健康のためにも薄味は良い事なのでまぁいいかと考えるようにしました。
甘いものは以前と変わりない味です。全体的に何を食べても苦いです。食べる事が大好きな私にとっては、本来の味がわからない、何を食べても苦いことが唯一の楽しみもなくなったようで凹みました。
でも頭でおいしいとイメージし、不味いと思えば不味い味しかしないから、おいしいと思えばおいしくなるんだからと洗脳し食べるようにしました。すると慣れればなんて事なく食べられるようになりました。