バイリンガル児に育てたいという幻想と現実 | 毎日読み聞かせ in アメリカ

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アメリカ永住組。ひとり娘(2013年生まれ)の日本語はどうする?とりあえず毎晩読み聞かせをやってます。子育てをするなかで驚いたことや気づいたこと、アメリカの公立学校のこともつづっていきます。

ある方のブログにこのようなことが書いてありました。

 

国際結婚で配偶者の国に住むブログ主さんは、娘には現地の言葉と日本語のバイリンガルに育てたいという考えをお持ちでした。そのためご自分は現地の言葉ができるけれど、できない振りをして娘さんには日本語だけで話かけていたそうです。

一人一言語の法則ですね。

 

そしてお子さんは小学校入学前には日本語でも現地語でも日常会話は全く困らない程度になったそうです。

 

でも学校が始まり、現地校で過ごす時間が一日の大半を占め、現地語が及ぼす影響の大きさに、バイリンガルに育てたいと思っていたころの決意はあきらめることにした、そうです。

 

私がはっとしたのは次の2つの理由。

 

1.小学校に上がる前の、会話のコミュニケーションが取れる状態というのは、バイリンガルとは言わない(「聞く・話す」だけ=バイリンガルではない、から)

2.学校教育開始以降は親が何とかしようとするだけでは何ともならない

 

なんと子供をバイリンガルに育てようと頑張る親たち(主に私のことですが)の希望を打ち砕くようなことが書かれていました。

 

私の娘はアメリカの現地校はあと1か月で小学校1年生修了。日本では新小1です。

日本の親戚とは日本語で会話をし、プリキュアが大好き。でも圧倒的に英語が強いのです。特に数字は英語じゃないとダメ。数字を日本語で言わせていると算数が嫌いになってしまいそうなので、こどもちゃれんじの算数も、プラスとかマイナスとかさえ英語で言わせています。私や教材DVDが言う日本語の算数の式は理解しているようですが、自分で発信するときは英語のみです。

 

アトランタ周辺には日本語のチャータースクール、土曜日の補習校や、日本人の先生がいる塾などありますが、娘にはどこにも通わせていません。私(親)の努力で娘をバイリンガルにしようと、幻想を抱いていたからです。残念ですが、それはただの幻想だということが分かりました。

 

私のやり方では

娘はバイリンガルにはならない

ということがはっきり分かりました。

 

実は、私自身もっとショックを受けるかと思いきや意外とそうでもないのは、少し肩の荷が下りたからかもしれません。

娘が生まれてからの6年半はほぼ毎日絵本を読み続けました。この習慣は娘が嫌がるところまで続けたいと思っていますが、バイリンガルを目指すのではなく、今の現状でできることを目指したいと思うようになりました。

 

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