2007年の韓国人の1日平均ナトリウム摂取量は4453ミリグラムだった。そして11年には4791ミリグラムに増えた。世界保健機関(WHO)の摂取推奨量2000ミリグラムの2.4倍だ。ナトリウムは塩の主成分。この5年間で韓国人の食事に含まれる塩分量は徐々に増えている。
このため、まず高血圧患者が急速に増えている。疾病管理本部の国民健康栄養調査によると、満30歳以上の成人のうち、高血圧患者の割合は07年に25.1%だった。だが、09年は28.0%、11年は30.8%に増えた。4人に1人だった高血圧患者は5年間で3人に1人の割合に増加している。
高血圧は普通、血管の弾力性が低下し、50代後半や60代に発生する。しかし、塩辛い味に慣れた韓国人の間で高血圧は若年層でも急増している。30代の高血圧有病率は07年の7.5%から11年には9.1%へと増加した。40代では15.7%から21.1%に上がっている。東国大学一山病院のイ・ムヨン心臓血管センター長は「最近は高血圧で病院を訪れる患者の10人中3-4人が30-40代。若い患者が目に見えて増えた」と話した。
30-40代の男性と言えば、職場など外部での活動が多い年齢層だ。このため摂取するナトリウム量の半分(48.6%)は外食によるもので、1日のナトリウム摂取量は6808ミリグラムだという。これは韓国人の平均(4791ミリグラム)の1.4倍、WHO基準値の3.4倍に上る。
高血圧患者が増えるにつれ、医療費も増加している。健康保険公団によると、07年の高血圧関連の健康保険総医療費は1兆9000億ウォン(約1548億円)だったが、08年は2兆1000億ウォン(約1711億円)、11年には2兆3044億ウォン(約1877億円)に増えているという。韓国社会に浸透している塩分濃度の高い食事習慣が高血圧患者を「量産」し、国民医療費を目減りさせている状況だ。
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