きっとこんなの、求められてなんかない。

近くを通過して往復する間に、何も感じたりしないなら
友達より冷たい。

私は喧騒が嫌いだけど、取り残される風になるのはもっと辛い。


私は家の中では ひとりぼっち。

いがみ合う家族に挟まれ逃げ場も息抜きする場所も話を聞いてくれる人もいなくて毎日苦しい。

でも偽装の大丈夫!と全然平気!と作り笑顔で演技しながら暮らしてる。

苦しくて、粉々になりそう。
それをお首にも出さず、貞淑ぶっている自分にウンザリしながら生きてる。

本当は腹黒くて、毒々しくて、棘だらけで、
誰もいない一人の部屋で
睨みつけている。 それらを…。
そして力の入らない握りこぶしをグッと握れる限りの形にしては座椅子の肘置きか、枕に叩きつける。

寂しいし、虚しくて、痺れすぎて涙も出ない。

みんなの楽しげな写真や話が
鬱々としか感じられない。むしろ耳や目も塞ぎたい。見なかった事にしたいし、聞かなかった事にしたい。

でも、もしかしたら、あなたも一緒にどう?って言ってくれるかもしれない、
こんな苦しい私を一人ぐらい察して連れ出してくれるんじゃないかと僅かに期待して、
勇気出して頼んだり、ノッてみたりする。

でも、大概を聞き流されるか、断られる。

そしてまた、それを睨みつけて、1日終わる。
また私には明るい日じゃなかった。
気分転換の救いもなかったし、孤独から逃れられるチャンスもSOSも、届かなかったと、落ち込む。

静かに痛みが続くだけ。

いつまで続くの?

側に居られない、気持ちも顔も、温もりも優しい言葉も何もない生活。


本気で出家が最近よく頭を過る。

尼になれば…庵に篭れば…
俗世の欲望やしがらみ、嫉妬や虚しさからも
きっと開放されるのだろうなと。

そうしたら、誰かに求められたいなんて邪な気持ちや、あの人を愛してる気持ちも
みんな消えて楽になるのかなと。

無で生きるには、そうするしかないのかなと。

死んでも、別にいいんだけど、後が面倒だろうしね。
生きてて、こんなに辛いのに、死んでまで彷徨ったりなんかしたくないよ。


連日、行方不明者の放送がかかると思う。

私が代わりに山に行ってあげるよ。
私なんて誰も探さないからさ。って。
あんな面倒な奴、放っとけばいいよって、言われるに決まってるんだからね。


呼吸するのも、億劫だ。

景色は灰色。感動もしない。怒りもない。

ただ
虚しいばかり。
もうやめたい、こんな人生。