屋久島一人旅、初めてのトレッキング、一泊三千円の素泊まり民宿…。
初めてづくしでどんな旅になるか想像つかなかった。
いまふり返ると笑ってしまうけど、
だんだん近づいてくる屋久島を高速船の窓から眺めながら思ったことは「着いたー!」じゃなくて「着いてしまった…」 だった
(◎_◎;)
『ようこそ!○○さん』
船を降りたら私の名前を書いた紙を持って港で待ってくれてる人がいた
それが、今回泊まらせていただいた民宿『愛舟(あいしゅう)』のおじちゃん。
(⌒▽⌒)
そのおじちゃんのフニャっとした柔和な笑顔で不安だった気持ちがやわらいだ。
港から宿までの送迎をしてもらえるだけでありがたいのに、
おじちゃんはウミガメが産卵にくるという『いなか浜』や、水平線の見える『永田岬』へ車で連れてってくれた
(*^_^*)
安いところなのでボロいの覚悟して行ったけど、宿はそうじが行き届いていて清潔感あるとこだった。
広い部屋にはテレビもベッドも化粧台(亡くなられた奥さんが使われていたのだそう)もあった。
大きなお風呂は気持ちよかった
(´-`).。oO
驚いたのは、素泊まり民宿なのにおじちゃんが夕食も朝食も作ってくれたこと…!
ヽ(;ω;)ノ
おじちゃんの細やかな心づかいに申し訳ない気持ちになったけど、温かいおもてなしが嬉しかった。
愛舟のおじちゃん、仕事で鹿児島から泊まりに来ていたおじちゃん(このおじちゃんもフニャフニャしてた)、私の3人で食卓を囲った。
***
2日目、3日目は
『天文の森(てんもんのもり)』『白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)』『太鼓岩(たいこいわ)』へ
屋久島で写真家をされてる堀江さんに2日間お世話になった
(^。^)
しゃべるとおもしろいおじちゃんが一歩森へ入るとまなざしが変わる。
しとしとした語り方で森のことをたくさん教えてくれた。
静かだけど熱い、堀江さんの森に対する気持ちがじんわり伝わってきた。
「これが森の歴史」
屋久島の杉は、江戸時代から昭和にかけてたくさん伐採されたらしい
森には切り株や倒木が多く見られた。
でも、その切り株や倒木の上にまた木が生えるという光景が屋久島にはたくさんあった
切られた木はそれで一つの命が終わってしまうけど、こけむしたその上にタネが落ちると、世代を交代するようにして新しい命が生まれ育つ
(^_^)
ある木が別の木に『着生(ちゃくせい)』する光景も見られた。
着生っていうのは、ある生きものが他の生きものに住みついて栄養を吸いとってしまう『寄生』とはちがって、
養分を吸いとらずに『いそうろう』させてもらうことだそう。
森ではヤマグルマって木が屋久杉に着生してるのがよく見られた
屋久杉はヤマグルマに巻かれると、地面から吸いあげた水を体に行き渡らせることができなくなって、枯れてしまうことがある。
そうしたところからヤマグルマは別名『絞め殺しの木』と呼ばれるらしい…。
(^_^;)
巻きつかれた方の屋久杉も危険を感じると、あらぬところから根が生えてくるのだそう。
『命』とか『生』とか、そういうものを直接的に見た気がした
森の中ではいつも何かにじっと見られているような感じがしてた。
心の中までのぞかれているような感じ
(・_・;
それは堀江さんの話に出てきた、森で亡くなった人の姿をした木を守る精霊からの視線だったのかも。。。
私が想像した精霊がビジュアル的に怖いものだったので、ビビりな私は背中がゾクっとした
( ̄д ̄;)
晴れて光が差してるなあって思ってたら急に辺りが暗くなったりして、刻々と姿を変える森…
少し怖くなって、前を歩く堀江さんに置いて行かれないよう後ろを歩いた
ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
***
優しげな目をしたヤクシカ、寄り添いあうヤクザルの親子
白くて小さなオウゴカヨウオウレンの花、サルに蜜を吸われて半分になったリンゴツバキの花、
森の緑色の中でひときわ目立つ赤褐色のヒメシャラの木…
たくさん歩いた後のお昼ごはんがおいしかったこと、堀江さんがいれてくれたホットミルクティの甘さがしみわたったこと、
いばらのような道のあとの太鼓岩からの絶景…
雨の音が心地よかったこと、なまってるはずの足が森を踏みしめるごとに弾むように元気になっていったこと
(^-^)
愛舟のおじちゃんの笑顔、堀江さんのまなざし
3日目は金沢から来られたデザイナーのお姉さんと一緒に太鼓岩を目指し、仲良くなったこと。
森ですれ違ったおじさんがいきなりポケットからもののけ姫のコダマの人形を取り出して「撮っていいよ」とコケの上に置いてくれたこともあった笑
Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
日常に戻っても、その一瞬、一瞬を忘れたくないなあ…。
屋久島でお世話になった人たちのいろいろな生き方に触れることができた旅でもあった。
またここに帰ってきたい…!
たった4日間だったけど、私の故郷がもうひとつできた
(*^_^*)











