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初の五輪行きを決めた、男子やり投のディーン元気
初の五輪行きを決めた、男子やり投のディーン元気【写真:杉本哲大/アフロスポーツ】

 日本陸上競技連盟は11日、7月27日に開幕するロンドン五輪の陸上日本代表選手を発表し、女子短距離の福島千里(北海道ハイテクAC)や男子ハンマー投の室伏広治(ミズノ)、同やり投のディーン元気(早大)らを選出した。高野進理事・強化委員長は、「目標はメダル1、入賞はマラソン、競歩、やり投の中から5以上」と宣言した。

 昨年の世界選手権(韓国)で入賞し、かつ日本人最高位の選手は五輪代表に内定したが、その条件をクリアしたのは、男子ハンマー投優勝の室伏と男子競歩20キロ8位の鈴木雄介、同50キロ6位の森岡紘一朗(ともに富士通)の3人のみ。

 トラック・フィールド種目のそのほかの選手については、10日まで開催されていた日本選手権(大阪)の結果と、参加標準記録をもとに選考され、「日本選手権で優勝し、参加標準A記録を突破」の条件をクリアした福島らは即内定。しかし、日本選手権で2位以下、もしくは優勝したがA標準記録を突破していない選手などは、理事会の判断で決定された。

 競歩については、日本選手権(男子4月、女子2月)でA標準記録を突破して優勝した男子50キロの山崎勇喜、女子20キロの大利久美(ともに富士通)が、鈴木、森岡に次いで、すでに代表に内定していた。

 マラソン代表については、3月12日にすでに男女各3人が発表されている。


■ロンドン五輪 陸上日本代表選手
(左から選手名、所属、競技、★は五輪初出場)

<男子>

・短距離

江里口匡史(大阪ガス):100m ★
山縣亮太(慶大):100m ★
高瀬慧(富士通):200m ★
飯塚翔太(中大):200m ★
高平慎士(富士通):200m
金丸祐三(大塚製薬):400m

・リレー(日本が参加資格を獲得した場合)

九鬼巧(早大):4×100mリレー ★
中野弘幸(愛知教育大):4×400mリレー ★
東佳弘(関大):4×400mリレー ★

・中・長距離

横田真人(富士通):800m ★
佐藤悠基(日清食品グループ):1万m ★

・ハードル・障害

岸本鷹幸(法大):400mハードル ★
中村明彦(中京大):400mハードル ★
館野哲也(中大):400mハードル ★

・跳躍

山本聖途(中京大):棒高跳 ★

・投てき

室伏広治(ミズノ):ハンマー投
ディーン元気(早大):やり投 ★
村上幸史(スズキ浜松AC):やり投

・混成

右代啓祐(スズキ浜松AC):十種競技 ★

・競歩

鈴木雄介(富士通):20キロ ★
藤沢勇(ALSOK):20キロ ★
西塔拓巳(東洋大):20キロ ★
森岡紘一朗(富士通):50キロ
山崎勇喜(自衛隊体育学校):50キロ
谷井孝行(佐川郵便):50キロ

・マラソン

藤原新(ミキハウス) ★
山本亮(佐川急便) ★
中本健太郎(安川電機) ★
補欠:堀端宏行(旭化成)


福島は北京五輪に続き、2大会連続の五輪出場となった
福島は北京五輪に続き、2大会連続の五輪出場となった【写真は共同】

<女子>

・短距離

福島千里(北海道ハイテクAC):100m、200m

・リレー(日本が参加資格を獲得した場合)

土井杏南(埼玉栄高):4×100mリレー ★
高橋萌木子(富士通):4×100mリレー ★
佐野夢加(都留文科大職):4×100mリレー ★
市川華菜(中京大):4×100mリレー ★

・中・長距離

新谷仁美(ユニバーサルエンターテインメント):5000m ★
吉川美香(パナソニック):1万m ★
福士加代子(ワコール):1万m

・ハードル・障害

木村文子(エディオン):100mハードル ★
久保倉里美(新潟アルビレックスRC):400mハードル

・跳躍

我孫子智美(滋賀レイクスターズ):棒高跳 ★

・投てき

海老原有希(スズキ浜松AC):やり投 ★

・競歩

大利久美(富士通):20キロ ★
渕瀬真寿美(大塚製薬):20キロ ★
川崎真裕美(富士通):20キロ

・マラソン

重友梨佐(天満屋) ★
木崎良子(ダイハツ) ★
尾崎好美(第一生命) ★
補欠:赤羽有紀子(ホクレン)