クリックすると新しいウィンドウで開きます


クリックすると新しいウィンドウで開きます


クリックすると新しいウィンドウで開きます


クリックすると新しいウィンドウで開きます


クリックすると新しいウィンドウで開きます



 【パリ時事】当地で開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第35回世界遺産委員会は24日(日本時間同日夜)、日本が自然遺産候補に推薦した小笠原諸島(東京都)を世界遺産リストに登録することを決めた。国内での世界遺産登録は、自然分野では、1993年の白神山地(青森、秋田県)、屋久島(鹿児島県)、2005年の知床(北海道)に次いで4カ所目。文化遺産も含めると15カ所目となる。
 審査は25日まで続き、日本時間同日夜にも「平泉の文化遺産」(岩手県)の文化遺産への登録が決まる見通し。
 小笠原諸島は、東京都心から約1000キロ南にある大小30余りの島々で構成。豊かな自然や珍しい生態系が残り、「東洋のガラパゴス」と呼ばれる。このうち登録区域は、聟島列島や父島、母島の一部などと周辺海域約1580ヘクタールを合わせた計約7940ヘクタール。
 環境省と林野庁は03年5月、小笠原諸島を自然遺産の候補地に選定し、10年1月に正式に推薦。ユネスコの諮問機関の国際自然保護連合(IUCN)が現地調査などを行い、今年5月に「遺産登録は適当」とする勧告を行った。
 IUCNの審査では、大陸と一度も陸続きになったことがない環境の下で、独自の進化を遂げたカタツムリや植物が多くいる点などが高く評価された。
 一方で、IUCNの勧告は、生態系保全に向けた外来種対策などの継続を要請。遺産登録をきっかけに観光客の増加も予想されることから、環境に悪影響が出ないよう、新たな規制なども促した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110625-00000006-jij-int