【モスクワ共同】フィギュアスケートの世界選手権は25日にモスクワで開幕する。東日本大震災の影響で3月の東京開催が中止となり、シーズンを締めくくる大会は約1カ月遅れで実施される。
 23日は男子で前回初優勝した高橋大輔(関大大学院)と全日本王者の小塚崇彦(トヨタ自動車)がモスクワに到着した。地元メディアの取材を空港で受けた高橋は仕上がりについて「完璧ではないが、本番までに上がればいい」と話し、15位だった2005年世界選手権以来のモスクワに「あの時はぼろぼろだったので成長した自分を見せたい」と好結果を誓った。小塚は「震災で大会がなくなることも考えていたので、全力でできればいい」と意気込んだ。
 女子は2年連続3度目の優勝を目指す浅田真央(中京大)、4年ぶりのタイトルが懸かる安藤美姫(トヨタ自動車)、16歳の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)の強力布陣。約1年ぶりに大会に出場するバンクーバー冬季五輪女王の金妍児(韓国)は、22日にモスクワ入りし、この日は非公開で練習した。