白川郷、五箇山の合掌造り集落(前編)


白川郷、五箇山の合掌造り集落(後編)

(動画はYouTubeさんよりお借りしています)

白川郷・五箇山の合掌造り集落は、岐阜県(白川村荻町)と富山県(南砺市相倉、菅沼)の3集落にある国内では珍しい大型の木造家屋89棟の「合掌造り」の集落。「合掌造り」と集落の歴史的景観を形成する周辺の自然環境が、わが国6番目の世界遺産の指定対象地域(約68ha)になっている。「合掌造り」とは、勾配が60度に急傾斜している屋根を丈夫にする為のサシという特殊構造を用いた切妻屋根茅葺木造家屋のことで、豪雪などの自然環境に耐え、養蚕に必要な空間を備えた効率的な造りになっており、大変ユニーク。これらの集落は、庄川上流の日本有数の山岳・豪雪地帯にあり、釘やカスガイを使わない建築様式、板壁の使用、年中焚かれるいろりの煙が果たす防虫効果など厳しい地形と気候風土の中で培われた独自の伝統的生活様式の知恵が結集され、「日本の心のふるさと」ともいえるノスタルジックな風土が独特の文化を形成している。このように、合掌造り家屋がまとまって残り、良好に保存された周囲の自然環境と共にかつての集落景観を保持する3集落の普遍的価値が、世界遺産としての評価を得、現に今も人々が暮らす民家群が人類の遺産として認められたことは、大変意義深い。かつて秘境と呼ばれた白川郷・五箇山へも、現在は飛越峡合掌ラインが整備され、冬でも訪れることが出来る。


行こうとおもえば行ける距離なんですけどね~。冬は幻想的でいいし、景色を見るなら夏もいいかな。