教えて育てて、の勘違い | 大阪社長日記

大阪社長日記

関西発。ベンチャー企業社長の牧野晋久のオフィシャル公私的日記


最近、たかだかもうすぐやっと4年を終えるまだまだ浅い会社ですが、この数年で、今年が最も従業員の成長を気にかけ、時間を投資した年になってると思います。

4年未満ほどの経営しかしていない私の意見で、先輩経営者にはまだまだ叱責される小僧ですが、従業員の成長の時間を使い、耳を傾け、目で追いかけ、手を出す事を意識し続けている今年一年。

色々な事を振り返り、整理しました。

もしかしたら、当てはまる社長さんもいらっしゃるかもしれませんが、


・「俺の言う通りやれ。俺の考えは絶対当たる。」

  ↓

 数字はある程度あがるけど、社長が引っぱり従業員が数字をあげれるまで成長しない事で
 組織の先のそれ以上の成長が見えなくなる。
 従業員を鍛えないといけないと危機感をもつ。
 従業員に裁量を増やして、挑戦させようとする。

  ↓

・「任せるから、やりたいようにやってみろ。(責任は俺が持つから。)」

  ↓

 結果が出ない、もしくは出る速度が遅くてイライラする。
 (もし自分だったらと速度を比較してしまう)
 アドバイスから、いつのまにか指揮をとってる自分(社長)がいる。
 頭角を表した社長に受け身になる従業員をみて、不味いなとイラつきだす。
 自分のアイデアではないから、アイデアから出した企画なら本気で取り組むのではないかと考える

  ↓

・「やりたい企画をあげてみろ。収益性が見えればGOしてもいいよ。」

  ↓

 9割が失敗する、もしくは収益性が見込めないと思われる企画内容。
 従業員の考えるゴールと社長の考えるゴールに開きがありすぎて企画に中々OKがでない
 結局GOがでない。
 または、しぶしぶGOを出すけど、思っている以上に遅い。結果が見えない。 
 これじゃダメだと、先導を切らないと一新する気持ちに思い、社長自ら先導きってやり直す。

 最初に戻って繰り返し。


こんな思考パターンを繰り返し、従業員にその時その時、指導するパターンを繰り返して来た。

2、3度繰り返して、結果がでない事を振り返り。

そして、周りの経営者の方々にお話を伺い、徹底的に比較してみました。

その中で、ひとつ気づいた事は、タイミングが曖昧すぎるのとゴールの設定が出来ていないままなので指導ではなく指示ばかりになっていたという事です。

それぞれの人財の成長方法としては、間違っていないと思うのですが、それを使うタイミングやゴール設定が間違っている事に気づきました。

社長も、役割が違うだけで、それぞれ責任をもったチームの一員である事に変わらない。

チームがそれぞれ自分の立場と役割を意識した上で、共通の目標に向かわないと、一人一人が本気でチャレンジできない。

本気でチャレンジするからこそ、人材が人財に変わり遂げていくんだと思います。

共通の目標ではなく、社長だけの目標になっていた事がダメだったと振り返っています。

ここで重要なのは、社長だけが失敗ではない、という事だと思います。

チームとしてチャレンジする、役員もマネージャーもリーダーも一般社員も失敗があります。

だから、一人一人が何故失敗したのか、という事を同じく考えられないといけません。

だからこそ、チームで同じ目標を共有できるのか、という事が重要だと思います。

目の前の利益数字だけを追いかけず、人の成長数値も一緒にあげていく。

これが4年目の当社が大きく方針転換したビジョンの一つです。


今日、終礼のスピーチのテーマを僕直々に「ちょっと早い一年の振り返り」というテーマに変えた事で、自宅でPCを開きながら振り返りました。


来年は、こういった話を半分以下の文章で、もっと鮮明に伝えれる事で成長を早められる指導者になりたい。

来年のビジョンが一つできました。