昨日は『天赦日』という、

一年の中でも最良の1日と言われていましたね。

天赦日…

文字通り

天(テン:神様) 赦(シャ:罪をゆるす)日と書きます。

お祝い事をした方も多かったのではありませんか?


神事仏事を重んじるお仕事や、

土木建築関係(特に住宅業界)の方は

気になるのが「暦」です。


今から30数年前…

世の中はバブルと知らず、好景気を満喫したて人も多かった頃のお話です。

当時、都内や都市部にあった高級ホテルのスウィートは、一年前から予約が入ってたそうです。

世間がクリスマスだ年末年始だという時には、既に完売。普通の部屋でも通常より割増で売れた時代でした。


当然、人生の一大イベント、

結婚式もド派手になっていたような…(笑)😅

ところが『お日柄の良い日』はそう毎月あるわけではありません。

しかも職場や遠くの親族をお招きする機会…

招待される人のことも考えると、自然と土日祝日が重宝されるようになりました。

六曜の「大安」「友引」の順で式場が埋まっていき、披露宴もその順で…

でも「仏滅」だけは人気がありません。


そこで「仏滅割引」なるものが出来、通常より安くできたんです。


===ここからは聞きかじりです。真偽の程はご自身でお調べください===


江戸時代のお話ですが、

そもそも『大安』は「ゆっくり安ぜよ」とする日でした。

この日は世の中の人がみんな「休んだ」のです。

「大安」になると商売上がったり、これでは商いが先ゆかない…

そう考えた大店(おおだな)の番頭さんが、

『大安吉日』として、今でいう「SALE セール」を行ったそうです。そうしてた余りの売れ行きにホクホク…

それを見ていた周りの商売人も『大安吉日』をうたって商売に励んだそうです。

時代が明治、大正、昭和、平成と移ってもこの『大安吉日』はもてはやされています。


今では「六曜」に「十二直」(中段)や「二十八宿」を加えて良縁の日を選ぶというのもあります。


全てが良いように見えても、満月だったり新月だったり、お祝い事をお盆やお彼岸にすることも、吉凶の上ではいかがなものか???という考えもありますので、これらは全てその人の心の持ちようと思った方がいいかもしれません。


冒頭の『天赦日』はこの『暦(六曜、十二直、二十八宿)とは関係ないようです。

これと同じく『一粒万倍日』『三隣亡』といったものもありますよね。


昭和40年代…

母から教えられたことに『三隣亡』がありました。

「暦に三隣亡と書いてある日に『上棟』はしてはいけないし、上棟式をしていても『三隣亡だ』といってはいけない。口から出た瞬間に『災いとなって返って来て、言った人の向こう三軒両隣が滅んでしまうから…」

何という恐ろしい日なんでしょう!

三隣亡と知らずに上棟を行うと、それを指摘した人に禍が飛ぶ… 俗にいうケチがつくんですね。


アドバイスと取るかケチつけたと取るか?

心の持ちようでもあるわけです。


前出の業界に身を置く人は、色んな考えがあることを踏まえて物事に当たっていただきたいです。


話は変わりますが…

暦といえば今年は閏年です。

4年に一度しかお誕生日が来ないというのも、

いかがなものでしょう?😅


その日、その時にしかできないこともあるんです。
ある大工さんは、『上棟式が三隣亡や仏滅、不成就日とわかっていたら、事前にその真似事を始めておき、災いを被らないよう段取りする』と言います。
式典自体は皆が集まりやすい日に配慮するというものです。

そういえば…
入籍もいい日を選び披露宴は後日人が集まりやすい日に行ったという人も多いようです。

ものは考えようですね!