「ねこタクシー」  公開中

人付き合いがめっぽう苦手な間瀬垣勤は
数年前に教師を辞めて、今はタクシー運転手。
当然、客とのコミュニケーションも
苦手だから彼の営業成績はいつも最下位だ。
客には罵られ、上司からは吊るし上げの日々。
家に帰っても、娘はあからさまに自分をバカにし、
妻は自分に何も期待していないいことは一目瞭然。
そんなある日、彼のタクシーに
公園で知り合った(?)三毛猫が勝手に乗り込んできた。
首輪に付いた札には“御子神(みこがみ)”の文字。
何事にも動じない御子神さんを助手席に乗せて
彼の「ねこタクシー」は走り出した...。

監督は亀井享。「心中エレジー」や「楽園-流されて-」、
「イヌゴエ」、「ネコナデ」そして「幼獣マメシバ」などを手掛けた。
出演は主人公の間瀬垣勤にカンニング竹山、
その妻・真亜子に鶴田真由、娘・瑠璃に山下リオ、
他に室井滋、高橋長英、芦名星、甲本雅裕など。

犬の次と来れば、当然の猫しかない( ̄ー ̄*)
「幼獣マメシバ」に続き、またもや
身近な動物にやられてしまいました(^ ^;)ゞ
マメシバでも感じた全体的にほんわかとした空気の中、
御子神さんのあつかましいぐらいの可愛さは反則です(* ̄▽ ̄*)
それに反して(?)カンニング竹山さんの
うだつの上がらない情けな~い雰囲気は
御子神さんといいバランスを保ってました。
また、登場人物たちの素の日常会話のような
自然なトーンが個人的にはとても心地よかったです。

客とのコミュニケーションが苦手な主人公が
ひょんなことからねこを乗せることになり、
それをきっかけにして、お客さんはもちろんのこと
家族や同僚との距離を徐々に縮めていきます。
そんなとき、猫を乗せて営業することに
一般の人や動物保護団体から反感の声が出たり、
法律的にまずいと役所から勧告を受けたりと
ねこタクシーに向かい風が吹き始めますが、
猫との絆を感じていた間瀬垣は一念発起します。

大切な一歩を踏み出すキッカケはいろいろありますが、
動物と接することで変わるということは珍しくないのでは?
猫で繋がる世界、猫で広がる世界、猫で踏み出す世界をどうぞ♪

$案山子の独り言
(C)2010「ねこタクシー」製作委員会