「9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~」 公開中

或る日、その小さな人形は目を覚ました。
麻布を縫い合わせて作られ、
背中には大きく数字の“9”。
自分が何者なのか、ここがどこなのか、
全くわからない様子の彼は
薄暗い部屋に射し込む光が気になって、
恐る恐る窓を開けて外の世界を見てみる。
そこには見渡す限りの廃墟が広がっていた。
命の気配が感じられない世界の前に呆然とする“9”。
そんな彼の前に同じような外見を持ち、
背中に“2”と書かれた人形が現れる。
「やっぱり仲間がいたんだ!」と
互いの存在を喜び合う“9”と“2”。
しかし、喜びもつかの間。そんな彼らの前に
今度は恐ろしい姿をした機械が現れる...。

監督はシェーン・アッカー。
これが初の長編映画となる。
今作の元となった11分の短編作品を絶賛した
ティム・バートンが製作に名を連ねている。
声の出演に、イライジャ・ウッド、マーティン・ランドー、
クリストファー・プラマー、ジョン・C・ライリー、
クリスピン・グローヴァー、ジェニファー・コネリーなど。

映画はコンスタントに観てましたが
タイミングや気持ちやなんだかんだで
久しぶりの映画記事となってしまいました<(_ _)>
“メンドクサイ症候群”に侵されていただけという説も( ̄  ̄;)ゞ

ストーリーは人と人形と機械の存在意義を深く深く
追求していくようなものではありませんでしたがっ、
デザインがめちゃくちゃ好みな作品でした(* ̄▽ ̄*)
こだわりにこだわりぬいた素晴らしい映像に圧倒!
麻布や鉄が持つ質感はもちろんのころ
空の色や光から影への色調の変化、
乾いた大地に吹きすさむ風、などなど、
どれをとっても抜かりなし( ̄▽ ̄)b
特に空のリアリティは凄かったなー!
綺麗だけど綺麗過ぎない。暗いけど完全な闇ではない。
まさに“リアル”に近づこうと奮闘する
作り手の情熱が伝わってきました。
人形たちと背景とのバランスや
色彩のコントラストも見事に計算されていました。
全体的に日本のアニメやゲームの影響を感じましたが
この凄さにはジャパニメーションもうかうかしてられません。
完全無欠でないハッピーエンドや
人形という命のない存在から
新しい生命を感じさせるところも良かったです☆

個人的に気になったのは“9”という数字。
人ではない何かだから、人を10としての9なのか?
人は何か欠けているいるから、
何か足りないから10ではなく9なのか?
気になるところです( ̄~ ̄;)

$案山子の独り言
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