「ウォーリー」 2008年公開


人類がゴミで汚れた地球を離れて700年。

そんな地球に動く物体がひとつ。

ゴミ圧縮ロボット・ウォーリーの最後の一体。

彼の唯一の友達は一匹のゴキブリだけ。

ウォーリーは人がいなくなった今も

自分の役目である、ゴミ処理を続けていた。

ルービックキューブやオイルライターなど、

ゴミ処理の合間に見つけた“宝物”を

自分の家(?)へ、せっせと運ぶウォーリー。

そして、家に帰ってやることは決まっている。

集めた宝物を分類して、大好きな音楽をかけて、

お気に入りのミュージカルをビデオで観ること。

彼の夢はビデオの中の男女のように、誰かと手を繋ぐこと。

そんなある日、空から大きな物体が降りてきた。

それは小型宇宙船で、彼がなんだろうと様子を見ていると、

そこから一体のロボットが地球へと降り立った。

ウォーリーとは全く違うデザインの白く綺麗なロボット。

イヴという名前のそのロボットは、あるものを探すために

地球へとやってきたのだった。

ウォーリーはイヴを家に招待して、自分の宝物を見せてあげる。

どれも初めて目にするイヴは、それらを楽しそうに見て触っていた。

しかし、あるものを見せた途端、彼女はそれを胸にしまい、

そのまま動かなくなってしまったのだ...。


監督はアンドリュー・スタントン。

「トイ・ストーリー」や「バグズ・ライフ」、「モンスターズ・インク」、

「レミーの美味しいレストラン」などに携わり、

「ファインディング・ニモ」を手がけた。

声の出演はウォーリーとモーにベン・バート。

「スター・ウォーズ」シリーズや「インディ・ジョーンズ」シリーズ、

「オール・ウェイズ」、「ミュンヘン」などの音響に携わる。

イヴにエリッサ・ナイト。

母船アクシオムのコンピューターにシガニー・ウィーバーなど。


ディズニーのアニメ映画を劇場で観たのは初めてです。

(「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」をアニメとすれば2本目ですが)

今まで、ディズニーアニメは映画館で観なくても

いいだろうと思い(ファンの方々ごめんなさい)、

これまでの作品は観るならレンタルでと決めていましたが、

今回の作品は多くの方のところで評判が良かったし、

ポイントもちょうど貯まっていたので

「まぁいっかぁ。」と劇場で観てきました。

結論から言えば劇場に行って正解でした( ̄▽ ̄)b

ウォーリーを初めとし、イヴや潔癖症(?)のモー、

他にも様々な愛すべきキャラクターが登場して、

個性を持ったロボットたちの微笑ましい姿を楽しめました。

特に掃除ロボットのモーはいいキャラしてました。

ウォーリーも何気に多機能だし。

そういったロボットたちが弱気になったり、

不機嫌になったりする姿は子供でなくても和みますね♪

しかし、ストーリーが進んでいくに連れ、

それは高水準の人口知能を持った

ロボットたちの微笑ましいお話ではなくなり、

未来の人間への警告と果たすべき責任を問われるという、

とても深刻な、他人事でないものとなっていきす。

未来の人間の姿はショックなものでしたが、

このまま人にとって便利な機械を次々と生み出していけば、

まぁそうなるだろうなということは容易に想像がつきます。

そいうった充実のストーリーに加えて、

映像や音楽のなんと素晴らしいことか。

上から撮ったかと思いきや、横から撮ったり。

広角かと思いきや、接写になったり。

ウォーリーにピントを合わせたかと思えば、

彼の後方へとピントを合わせてみたり。

そういったカメラアングル(?)の多様性が

映像的にもまったく飽きさせません。

そして、宇宙船から発する熱で蜃気楼のようにゆれる空気や、

撒き散らされる煙はもちろん、ちょっとした埃にいたるまで。

CGだからそれぐらいできるよ!なんてもんじゃありません。

それはそれは細かく丁寧に作られており、

見応えは充分過ぎるほど充分なほどです( ̄▽ ̄)b

大型の母船が飛んでいるシーンや、ウォーリーたちが

その周りを“ダンスする”シーンはスター・ウォーズも真っ青です。

音楽の方は、映画へのオマージュとも言うべき選曲で、

地球や宇宙での様々なシーンにおいて、

ここぞというときにナイスタイミングで往年の曲がかかります。

ウォーリーの気持ちも音楽で表現したりして。

キャラクターの持つ可愛らしさは他のディズニー作品にも

あるかと思いますが、ここまで強いメッセージをもって、

ここまで映像的にもこだわった作品は

なかなかないんじゃないかと。

これはもう一回ぐらい行っちゃうかもです☆

次はちゃんとお金を払ってね(^▽^)つ【\1200】(←レイトショーね)


エンドロールもなかなか手が込んでいて面白かったです。

気になる人類のその後を、いろんな時代の絵のタッチで描き、

ああいうエンドールなら、みんな席を立たないのにって感じでした。

それから、オープニングには、おまけで別のアニメが上映されます。

そのキャラクターも“憎らしいほど”可愛いので、

観賞の際にはゆとりを持ってお越しください(って関係者?)。



案山子の独り言

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