「リンダ リンダ リンダ」 2005年公開
とある地方都市。文化祭を翌日に控えた高校が舞台。
軽音楽部所属の5人組のバンドが、
ギターの指の骨折を発端に分裂。
ボーカルとギターが抜け、
残り3人となった、キーボードの恵、
ベースの望、ドラムの響子は途方に暮れる。
3人が出演を諦めようと思ったそんなとき、
部室のラジカセからブルーハーツの
「リンダリンダ」が聞こえてくる。
それを聞いて、「これやろうよ!」と、
盛り上がってしまった彼女たち。
だが、勢いだけではバンドはできない。
肝心のボーカル不在を何とかしなければ。
そんなとき、成りゆきで韓国からの
留学生・ソンに白羽の矢が立てられる。
ソンもことの重大さを知ってか、知らずか、
ボーカルになることを素直に承諾。
4人の猛練習が始まるのだった...。
監督は山下敦弘。このとき、わずか29歳!?
この後、「松ヶ根乱射事件」、「夢十夜(第八夜のみ)」、
そして「天然コケッコー」を監督することとなった。
出演は前田亜紀、香椎由宇、
「グエムル-漢江の怪物」にも出演したぺ・ドゥナ、
そして、実際にバンドBase Ball bearの
ベーシストである関根史織、
同じくミュージシャンの湯川潮音も、
この映画で綺麗な歌声を披露している。
さらには元ブルーハーツ甲本ヒロトの実弟で、
俳優の甲本雅裕も出演し、ファンをニヤリとさせている?
基本的には青春映画です。
ひとつの即席バンドが、限られた期限の中で
どこまでできるのか。その過程での友情や恋愛。
ここまで聞くと“なんかありがち”な青春映画だが、
「女子高生とブルーハーツ」
という組み合わせが、こんなに見事なリズムを
弾き出すとは思いもしませんでした。
伝えることに上手いとか下手とか、問題じゃない。
伝えたいって気持ちが大切なんだ。
と、改めて思い知らされた気がします。
そして、観終わった後の爽快感!
飛び上がって、叫びてぇー!
何を?
もちろん↓