三度の飯よりシネマ好き。
訪問して下さった皆様、ありがとうございます。
本業写真家、映画を愛するnotogumiです。
今迄見た映画や新作映画も含め、100選レビューをしてみようとこっそりブログ始めました。
大好きな映画作品の中から、季節や時事ニュースに合わせて紹介していきたいと思います。
100選ゴールまでどうぞご賞味ください。
のこりあと☆27選☆
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『パーマネント野ばら』

$三度の飯よりシネマ好き。『パーマネント野ばら』
キャスト:菅野美穂、江口洋介、小池栄子、池脇千鶴、宇崎竜童、夏木マリ
監督:吉田大八
原作:西原理恵子

STORY「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「クヒオ大佐」の吉田大八監督が、西原理恵子のコミックを映画化した恋愛ドラマ。離婚の末に一人娘を連れて故郷に出戻ったなおこと、なおこの母・まさ子の2人で営む海辺の町の美容室「パーマネント野ばら」に集まる女性たちの悲喜こもごもの恋愛模様が描かれる。


$三度の飯よりシネマ好き。新月「ずっと好き」はどこにもないから 私は毎日、小さな嘘をつくー。
このコピーライトに、分かるような分からないような、不思議な印象をうけて見てみた映画「パーマネント野ばら」
主人公のなおこ(菅野美穂)はバツイチ子持ちで出戻りした身ながら、とても素敵な恋人カシマ(江口洋介)と付き合っている。このカシマは、高校の理科の教師をしていてお昼にはいつも牛乳パック一本とお弁当を食べ、なおこがいつ会いにきてもおおらかに明るく受け入れる。それでいて、焼きもちをやいたりじゃれたりもするという、大人の中の少年で、私ならもう皆に自慢したいような恋人なのに、なぜかなおこは秘密にしている。そして、私なんて誰ももらってくれんよーと静かに笑う。
それが見ていて不思議でしょうがなかったのが、話が進むにつれ、なおこが極端な秘密主義なわけでもなんでもなく、彼女の好きは、もう形のないものだったことに、気付く。

$三度の飯よりシネマ好き。やや欠け月強い女と
なおこの家族は、娘のももと母親のまさ子(夏木マリ)、そして他の家に入り浸ってしまった義父カズオ(宇崎竜童)。
母の経営する海辺の美容室には、地元のおばちゃま達が大仏パーマをかけにやってきては、男の噂をしてぎゃはぎゃは笑う。
きっと学生時代からずっと同じ学校で、この街で結婚し、いつもここで集まっては男の噂をしてきたんだろうなという、懐かしさとあっぱれな元気さ。

$三度の飯よりシネマ好き。半月やさしい男
なおこの同級生のみっちゃん(小池栄子)とともちゃん(池脇千鶴)もまた、おばちゃん達とはちがった男の事情を抱えている。みんな、とにかく明るいけれど、けっこう辛い目にあっていて、それもこれも人生なのよと海を見ると感じるような田舎町の情景。

こういう強い女の集う世界では、以外と男のほうが弱く見せていてしたたか。
義父のカズオは、「母ちゃんはそらええ女やでえー」と言いながら、結局他の女との暮らしを笑顔で選んでゆく。なのに恨めない、嫌いになれないのは、強がっている女の弱点だろうなしょぼん

 みんなに愛と闇と情けがあって、カシマとの秘密の恋の理由も分かるラストには、恋って、実ろうが実らなかろうが、手に届くうちは抱きしめておきたいものだと思える、なんか故郷のような感触の残る映画でした。




「劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ」

$三度の飯よりシネマ好き。『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』
ひらめき電球都内先行公開中
監督・脚本・編集 入江悠
キャスト
神聖かまってちゃん(主題歌・劇中歌・出演)
二階堂ふみ
森下くるみ
劔 樹人(神聖かまってちゃんマネージャー)
STORY
“神聖かまってちゃん”の大規模なライブまであと1週間───。様々な悩みを抱えた女子高生の美知子、朝から晩まで働くシングルマザーのかおり、“神聖かまってちゃん”のマネージャー・ツルギの3人と、その周囲の人々へ“神聖かまってちゃん”の歌が着火し、それぞれの人生が一気に走り出す群像劇。

$三度の飯よりシネマ好き。ビックリマーク子どもに通じる音楽
初めて神聖かまってちゃんのライブを生で聞いた時に思ったのは、何を言っているかは分からないんだけど心のどこか掴まれてもってかれるな。という、かわいくてどこか怖い子どもに会った時のような感覚でした。なんだろなーこの新しいけど自分の子どもを見ているような感じ。
子どもって、何か変な動きしたり、唄い出したり、訴えてきたりするのが、大人にはない意味不明のかわいさだったりするのが、そのままあるようなバンド、神聖かまってちゃん。
映画の中では、幼稚園児の間でも流行ってみんなで大合唱しているという、子どもにも伝わる興奮感、連帯感でかまってちゃんの歌が存在し、子ども達がすごい真面目に唄って合唱しているのがまたシュールなのにかわいいという魅力に気持ちをもっていかれます。

$三度の飯よりシネマ好き。!!マネージャーって大変。
この映画は、神聖かまってちゃんのマネージャーの 劔 樹人さんが自身の役で出演されています。
役者かとおもうほどの存在感なのに、腰が低くて何でも頼めそうな気になっちゃうような人柄で、かまってちゃんのこれからを考えながら、いつも頭を抱えています。メンバーに変に思われながらも昏々と考えて悩むマネージャー業は、抱えるアーティストが魅力的であればあるほど、大変だなあと思います。メンバーのmono、ちばぎん、みさこもそれぞれ出演シーンがあり、演技とはおもえぬ自然体ですヽ(゚◇゚ )ノ ボーカルの、の子はライブシーンでしか出ないところもまた、魅力が魔力のように効果的になってきます。

$三度の飯よりシネマ好き。ベル二階堂ふみ
高校生、シングルマザー、幼稚園生、マネージャー、それぞれの人達が人生の決戦の日にむかう魂に、かまってちゃんの音楽が着火していく姿を、ライブの日までのカウントダウンと共に描く本作の中で、ひときわ目を引くのが二階堂ふみさん演じる高校生・美和子。高校生のかわいさとか云々ではなく、夢を追う生き物としての力強さ、リアルさ、ひたむきさ。がとても心地よくさっぱり感情移入できてしまいます。
映画「害虫」や「ユリイカ」で宮崎あおいさんが持っていたような、貴重な存在感と演技力の女優さんだなと思いました。甘えてない良さというような。

三度の飯よりシネマ好き。メラメラ着火する映画
いろんな人の人生が交差しながら、誰もが本気で悩んで本気で生きていて、どこかに向かっている。そしてその先には、かまってちゃんのライブのような壊れるくらいの現実と、自分の中の殻破りが待っている。
ラストに見るかまってちゃんライブの中では、映画を見る前に曲を知らなかった人でも心の中で一緒になって飛び跳ねることができてしまうだろうと思います。
スタートダッシュって、こういうことなのね。と思わせるような快作でした。再上映もあるようなので、まだの方はぜひ。何かが着火しますドンッ

「大いなる遺産」

$三度の飯よりシネマ好き。大いなる遺産  1997年
キャスト
イーサン・ホーク(Finnegan Bell)
グウィネス・パルトロウ(Estella)
ハンク・アザリア(Walter Plane)
アン・バンクロフト(Ms. Nora Diggers Dinsmoor)
ロバート・デ・ニーロ
STORY
画家として成功を収めた青年の恋と成長と、彼の人生を変えた3人の男女との交流を描いたドラマ。文豪チャールズ・ディケンズによる同名作の、デイヴィッド・リーン監督版(46)に次ぐ二度目の映画化。

$三度の飯よりシネマ好き。舞台はフロリダ。緑に囲まれ透き通った海にも恵まれるこの地に、両親に先立たれ、姉と姉の恋人ジョー(クリス・クーパー)に育てられている少年フィン(ジェレミー・ジェームズ・キスナー)が暮らしていました。絵の才能に溢れていたフィンは、ある日の海で、脱獄囚(ロバート・デ・ニーロ)に出会い、恐れながらもまっすぐな目で彼を救います。誰にも言わないでいるフィンは、ある日、街の大富豪の老婦人ディンズムア夫人(アン・バンクロフト)の家からお呼びがかかり、姪のエステラの遊び相手をしてやってほしいと頼まれます。森のような庭をもつこの豪邸に、老婦人と二人で暮らす姪のエステラは、ブロンドの髪の美少女でツンとした様子の、誰とも相容れない性格でしたが、庶民的でおっとりした温かさをもつフィンとはいいバランスで、フィンはエステラの神秘的な魅力に引き込まれるようにして、それから何年も通い続け、エステラと遊んだりダンスをしたりして青年へと成長していきます。

$三度の飯よりシネマ好き。やや欠け月男の教訓
成長したフィン(イーサン・ホーク)は、美しく成長したエステラ(グウィネス・パルトロウ)に恋をしますが、幼なじみのように扱われたまま、彼女はヨーロッパの大学へ行き、一度目の別れを迎えます。
エステラが目の前からいなくなってすっかり消沈したフィンは、得意の絵も辞めて、姉の恋人だったジョーの漁師の手伝いをして過ごすことになります。姉は、ある日居なくなり、それでもフィンを変わらず育ててくれたジョーとは、後の人生の中でもとても大きな存在となり、彼から学んだ、人を思いやる気持ちは、この映画の中では地味に描かれていながら、最も熱く大きな教訓になっているように思います。

$三度の飯よりシネマ好き。半月花のような鮮やかさと挑戦の20代
ジョーと仲良く漁師をしていたある日、弁護士のラグノという人物が現れ、ある依頼者からフィンの画家としての成功のチャンスをはからうという依頼をうけたという話をもってきます。封印していたフィンの絵の時間は、その後ニューヨークに渡ったフィンに一気に流れ出し、初個展に向けて絵を描いていたフィンは、エステラと再会します。エステラを描かせて欲しいと言うフィンの前で、魅惑的にモデルとなる彼女との時間はあっという間に過ぎ、彼女を描いた絵で埋めたギャラリーの展示は大成功をおさめます。
婚約者がいながら、フィンを誘惑するエステラとの恋は瞬く間に過ぎ去り、画家としての名声をおさめたフィンの前から彼女はいなくなり、二度目の別れを迎えます。舞台がフロリダ、ニューヨークと変わっても変わらない美しさと雰囲気で見せてくるこの映画は、現代のおとぎ話のような世界観を感じさせます。

$三度の飯よりシネマ好き。三日月濃い30代
その後、フィンに画家としてのチャンスを与えた人物は、子どもの頃に助けた脱獄囚だったと解明されたり、エステラが結婚したと知ったり、老婦人ディンズムア夫人が亡くなったり、ジョーを裏切ったりと、フィンの30代は濃い人生経験が重なってゆきます。
フロリダに帰ったフィンを、家族をもったジョーが前と変わらぬ温かさで迎え、かつてのエステラの豪邸に行くと、荒んだ豪邸には昔のエステラのような少女が笑い、その先には母となったエステラが立っていました。
怒りも過去も全部流れるように、フィンは自分の人生と、エステラとの歴史を笑って振り返り、彼女のすることは何でも許せてしまう、彼女を知り過ぎて理解しすぎる自分がここにいることを噛み締めるのでした。

映像美といい、フィンの絵といい、役者といい、現実を思い出させないような美しさで最後迄飾るこの映画は、やはり私の中で大好きなおとぎ話のような存在の人生の映画です。
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