科学的根拠について少し考える

 

最近はテレビや雑誌などでの情報の中で、何かの実験結果や、研究結果などを科学的根拠として情報の信頼性を高めるというよな場面をよく目にします。僕も基本的にはいろいろなことを正しく知ることが好きなので、割と好きな方だと思います。例えば、ダイエットに効果的な食事とか、病気を予防するための習慣とかいったものから、僕もよくブログに書いていますが、脳科学的には・・・・とか、本当に様々な情報が溢れています。

 

 

ですが、これら科学的事実のほとんどは、あるテーマに対して仮説を立てて、それに対して検証をしていきます。研究室で実験をしたり、大規模な人数での調査であったり、基本的に何らかのサンプルを用いてその真偽を確認して、仮説と異なる結果であれば却下されますし、仮説に合う結果であればそれが正しいとなる訳です。つまり、あくまでサンプルに対して上手く説明できたということなのですが、それが全てに対して正しいのかという証明にはなっていないようなのです。実際に、医療分野でもこの治療法が良いとされても、しばらくして異なる事実が見つかればそれは覆ることはよくあることです。

 

 

ちょっと、話がそれますが、大きな手術などではよく全身麻酔をして手術をするのをご存知だと思いますが、実はどうして全身麻酔が効くのかというメカニズムは現在もまだよく分かっていないのだそうです。これにはちょっと驚きですが、これに近い感じで科学的根拠といっても、実はしっかり分かっていないことや根拠が不十分なことがほとんどなのだそうです。

 

 

そう考えると、ある効果が実験によって証明されたとしても、明日には間違っていたとなるかもしれませんし、事実だとしても、それがまさにこの自分に対して必ず効果があるとも言えないのが事実だと思います。ですから、1つの情報を鵜呑みにしてしまわないで、いろいろな視点からの情報を重ね合わせた上で、自分なりに咀嚼をして取り入れていく必要があると思います。

 

 

やはり、常識を疑うことが大切です。