[見所]
サム・ライミ監督による西部劇。父親の復讐を誓ってガンマンになった女性エレン(シャロン・ストーン)は、西部のとある町での早撃ち大会に参加する。町の有力者で主催者のへロッド(ジーン・ハックマン)こそが彼女の復讐相手だった。早撃ちで有名なへロッドも大会に参加するが、早撃ちではとてもかなわないエレンは隙をみてヘロッドを撃とうとする。
無名時代のラッセル・クロウと、駆け出しのレオナルド・ディカプリオもそれぞれ大事な役どころで出演している。
原題:The Quick and the Dead (1955) 米国版4K UHD BD
アメリカ・日本映画 107分(アメリカ劇場公開:1955.2.10)
邦題:クイック&デッド(日本劇場公開:1955.11.18)
ジャンル:アクション、ロマンス、サスペンス、西部劇
監督:サム・ライミ
脚本:サイモン・ムーア
製作:ジョシュア・ドーネン、パトリック・マーキー、アレン・シャピロ
製作総指揮:トビー・ジャッフェ、ロブ・タパート
音楽:アラン・シルヴェストリ
撮影:ダンテ・スピノッティ
編集:ピエトロ・スカリア
[出演]
シャロン・ストーン(エレン、女ガンマン)
ジーン・ハックマン(ジョン・ヘロッド、町を暴力で牛耳る男)
ラッセル・クロウ(コート、宣教師、元ガンマン)
レオナルド・ディカプリオ(フィー・”ザ・キッド”・ヘロッド)
トビン・ベル(ドッグ・ケリー、強盗)
ロバーツ・ブロッサム(ドク・ウォレス)
ケヴィン・コンウェイ(ユージン・ドレッド、ガンマン)
キース・デイヴィッド(クレイ・カントレル軍曹、雇われガンマン)
ランス・ヘンリクセン(エース・ハンロン、ガンマン)
バット・ヒングル(ホレス、バーテンダー)
マーク・ブーン・Jr(スカーズ、ガンマン)
ジョナサン・ギル(スポーテッド・ホース、インディアンのガンマン)
[ストーリー]
中西部の大平原の小さな町に女ガンマン、エレン(シャロン・ストーン)がやって来る。この町はジョン・ロッド(ジーン・ハックマン)が取り仕切っており、彼は思うままに振まっていた。
エレンはこの町で行われる早撃ち大会に参加するためにやって来たのだが、本当の理由は州保安官だったエレンの父親を殺したジョン・ヘロッドへの復讐だった。
早撃ち大会の優勝者には大金が賭けられ、あちこちから腕自慢たちが集まってきていた。そして優勝候補は開催者であるジョン・ヘロッドで、彼の早撃ちの腕は確かなものだった。
へロッドは大会に元の部下で今は宣教師をしている男コート(ラッセル・クロウ)を無理矢理参加させる。コートは元早撃ちのガンマンだが、今は改心して人を傷つけることはしまいと心に誓っていたのだった。
またへロッドの息子ザ・キッド(レオナルド・ディカプリオ)も父親の反対を押し切って大会に参加する。いつまでも自分の事を子ども扱いするへロッドに自分を認めさせるためだった。
[感想]
早撃ち大会は最初は怪我をさせるだけでも決着がついていたが、途中からへロッドがルールを変え、どちらかが死ぬまで撃ち合いを続けることになる。エレンはコートを助けている内に2人は恋仲になるが、2人はいつかは対決する運命にあった。
とにかくシャロン・ストーンの女ガンマンが決まっている。出演者が楽しんで西部の男女を演じているのが良くわかる。早撃ち大会のガンマンたちは工夫を凝らして、それぞれ個性に溢れている。
ストーリー自体にちょっと無理があり、リアリティに欠けるため、サスペンス感に欠けるの残念。ただし、その分気軽に見られる。
[補足]
今では大スターのラッセル・クロウだが、この映画出演当時はオーストラリア以外では全くの無名で、シャロン・ストーンの一押しで出演が決まった。
売れ始めていたレオナルド・ディカプリオも出ており、確かにハンサムだが、演技はまだまだ荒削り。
[お勧め]
出演者それぞれの個性溢れるガンマンぶりがみもので、正統派ではないが西部劇ファンなら楽しめる。
英語版予告編: Official Trailer: The Quick and the Dead (1995)
[ソフト]
米国版4K UHD BD
英語・スペイン語・フランス語音声
英語・スペイン語・フランス字幕
画質・音質とも非常に良い
日本版DVD、Blu-rayが発売されているが4K UHD BDは未発売