[見所]
ロバート・ワイズ監督、ジョージ・C・スコット主演のサスペンス映画。
1937年アメリカ、ニュージャージー州レイクハーストで起こったナチス・ドイツ巨大飛行船ヒンデンブルグ号のの爆発炎上事故を下敷きにしている。
原題:The Hindenburg (1975) 米国版Blu-ray
アメリカ映画 125分(アメリカ劇場公開:1975.12.25)
邦題:ヒンデンブルグ(日本劇場公開:1976.7.10)
ジャンル:冒険、ドラマ、歴史、サスペンス
監督:ロバート・ワイズ
脚本:リチャード・レヴィンソン、ウィリアム・リンク
脚色:ネルソン・ギディング
原作:マイケル・M・ムーニー
製作:ロバート・ワイズ
音楽:デヴィッド・シャイア
撮影:ロバート・サーティース
編集:ドン・キャンバーン
[出演]
ジョージ・C・スコット(フランツ・リッター空軍大佐)
アン・バンクロフト(ウルスラ、伯爵夫人)
ウィリアム・アザートン(カール・ベルト、乗組員)
ロイ・シネス(マルティン・フォーゲル、ゲシュタポ)
チャールズ・ダーニング(マックス・プルス船長)
[ストーリー]
実話を元にしている。
1937年5月3日午後8時20分、ドイツ、ベルリン、巨大な硬式飛行船LZ129ヒンデンブルグ号がアメリカに向かって出発する。ヒンデンブルグ号はナチス・ドイツのシンボル的存在であり、ヒンデンブルグ号を墜落させようとの企みがあるという情報がいくつもあり、空軍大佐のフランツ・リッター(ジョージ・C・スコット)は飛行船に乗り組み、怪しい乗客・乗組員がいないか、破壊工作の気配がないかと調べを続けていた。
リッターは同室の男マルティン・フォーゲル(ロイ・シネス)が、ゲシュタポのエージェントで独自にリッターと同じ任務に就いていた。フォーゲルは飛行船の公式カメラマンということになっていた。
リッターは旧友のウルスラ伯爵夫人(アン・バンクロフト)が乗船していることに気づく。彼女の領地であるバルト海の島はナチスに接収され、秘密基地が建設されていた。ウルスラ伯爵夫人は身の危険を感じて、ボストンに住む娘を訪ねるという理由をつけて、アメリカに亡命しようとしていたのだった。
[感想]
リッターは飛行船の中を見回り、ついに乗組員の一人カール・ベルト(ウィリアム・アザートン)が破壊工作をしていることをつかむ。しかし、ベルトは時限爆弾のありかをはかず、ベルトの乗員が全部下船したあと飛行船を爆破するという言葉を信じ、リッターはベルトが時限爆弾を爆発させるべき時間を教えるが、突風のため飛行船の着陸時間が遅れてしまう。
最後は実際のヒンデンブルグ号が炎上墜落する記録フィルムの映像と、ラジオのレポーターの声が使われる。
サスペンスとしても悪くはないが、当時の飛行船による大西洋横断旅行の様子がとても面白い。もしも、飛行船による旅行ができるのなら、一度はどうしても乗ってみたいという思いにさせられる。でも、今飛ばしても、当時と同じ様にテロの対象となりそうなので、飛行船が復活することはまずあり得ない。
[補足]
ヒンデンブルグ号の事故の原因は今でも定かではないが、破壊工作によるものではなく、静電気による発火によるものとの説が最も有力。
[お勧め]
航空機ファンなら必見
英語版予告編: https://www.youtube.com/watch?v=KJBKLIi1XLM
[ソフト]
米国版Blu-ray
英語音声、英語字幕
画質・音質ともよい
日本版DVDは発売されているがBlu-rayは未発売