シャイニング (1980) | KITの海外版映画DVD+Blu-ray

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Shining (1980)  米国版ブルーレイ(142分)にて視聴
アメリカ、イギリス映画
邦題:シャイニング
ジャンル:ホラー、ミステリー

監督:スタンリー・キューブリック
出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、ダニー・ロイド、スキャットマン・クローザース、バリー・ネルソン、フィリップ・ストーン、ジョー・ターケル

[ストーリー]
元教師でアル中から抜け出したばかりのジャック・トーランス(ニコルソン)は、コロラド州の山中にあるリゾートホテルのオーバールック・ホテルが冬期閉鎖間の管理人に応募、ホテルまで車で面接にやって来る。ホテルの支配人スチュアート・ウルマン(ネルソン)は、彼に家族だけで雪に閉ざされたホテルで暮らさなければならず、孤独のため精神的におかしくなることもあると話す。そして、実は以前に冬期の管理人だったグラディという男が頭がおかしくなり、妻と8歳と10歳の娘を殺害し、自分も猟銃で自殺したことがあるということを話す。
ジャックは自分は作家志望で孤独な時間を必要としており、家族にも問題は無いといって、この話を受ける。彼は気まぐれな性格のため教師を首になっており、金のためだけでは無く、自分自身に自信を持つためにもこの仕事が必要だった。
その頃、ジャックの家では一人息子のダニー(ロイド)が引きつけを起こした。彼は彼の口の中に住むという架空の友達トニーとオーバールック・ホテルについて話しているとき、ホテルのエレベータの前に血が大量に吹き出すイメージが頭に浮かんだのだった。母親のウェンディ(デュヴァル)はびっくりして小児科医を呼ぶが、たまたまの発作で特に問題は無く、症状は2度と出ないかもしれないとの説明を受ける。
ジャックたちはホテルの冬期閉鎖前の最終営業日ににホテルに着き、ホテルの設備についての説明を受ける。父と母親が説明を受けている間、ダニーは料理長のディック・ハロラン(クローザース)と二人きりで留守番をすることになったが、ディックはダニーが口を開かずに話ができるだろうという。ディックとダニーは心と心で話すシャイニングという能力があり、しかもすでに死亡している人間とも話すことができるのだった。
翌日から山の中のホテルでの親子3人だけの生活が始まる。ジャックはタイプライターに向かいひたすら文章を書こうとするが、これといった良い着想はできず少しずつ精神的におかしくなっていく。ダニーは血だらけのエレベータの幻想や殺された2人の女の子の姿をたびたび見るようになる。ウェンディは実質的にホテルの設備の管理と、家族の食事の世話をしているが、精神的におかしくなりつつあるジャックに酷い言葉を浴びせられ、気分的に落ち込んでしまう。
やがて雪の中に閉じ込められたた広大なホテルの中で、ジャックの精神状態はさらに悪化、彼はかつてホテルに滞在していた人々の幻想を見るようになる。

[感想]
ホテル自体に家族がとりつかれていく話で、単なるホラー映画でようにも思えるが、深く考えれば考えるほど訳が分からなくなる。キューブリックは映画の中ですべてを説明することはなく、観客に自分自身で答えを見つけさせるような作品が多い。
ジャック・ニコルソンの狂気の演技が素晴らしいし、子役のダニー・ロイドの演技も良い。母親役のシェリー・デュバルのけなげな母親役もなかなかのもの。
この映画の解釈にはいろいろあるが、映画シャイニングを分析する映画"Room 237 (2012)"というものまで存在する。

[補足]
スティーヴン・キングのホラー小説「シャイニング (1977)」の映画化だが、キューブリックが原作を大幅に変更したことに、スティーヴン・キングが激怒したというエピソードがあり、どうしても我慢ができなかったキングは、1997年に自分でシャイニングの脚本を書きTVドラマ化した。

[ソフト]
米国版Blu-ray 144分
英語音声・英語字幕、ビスタサイズ
シャイニングには3バージョンが存在し、プレミア公開版(146分)、米国版(144分)、コンチネンタル版と称する国際版(119分)が存在する。
画質・音質とも良い

日本語版DVD、144分版と119分版が発売されているが、ブルーレイはコンチネンタル版(119分版)のみ



Shining