今日図書館でふと目にとまった一冊「おひとりさまvs.ひとりの哲学」山折哲雄・上野千鶴子を読み始めた。山折の「ひとり」に「お」と「さま」をつけ「おひとりさま」で流行語・ベストセラーを産み元祖となった上野の対談であるが、はじめから実に面白い…。
上野は現実に初老のおひとりさまで、夫婦ぐらしの山折を「にせおひとりさま」と呼ぶ。
宗教哲学者の「ひとり」は男には通じやすいが、女には通じにくいとも上野は言う。
たしかに男は最後1人で野垂れ死にしたい、ひとりで…と考えて口にも出したがる。
哲学的といえば格好はいいが、現実にはそんな勇気を出すことは滅多にない。
あたまでは「人間本来おひとりさま」と迷うことなく納得できるが、高齢になるほど体力気力も衰えが目立ち他者との交流も消えていく。気づくと連れ合いしか関わる人も無くなる、
こうなると二人合わせて「おひとりさま」にならざるをえない。それでも「人間本来おひとりさま」と言いたくて、悩みつづけるこころの置き所に困るのが男ではないか。