背負い投げの野村が柔道選手に終わりを決めた試合。背負いで二人投げた後に若い選手に背負いで投げられた直後、天を仰いでしばし立たなかった。寺島しのぶのテレビ・インタビューで見て、野村は「いま居るところ」を確認し、心を決めた瞬間である。と感じた。
振り返って自分の場合「いま居るところ」を確認できるかと自問してみる。
その「ところ」はもちろん場所ではない、時間でもない、こころの在り処である。
心の置きどころと言ったほうが良いかもしれないが、明快にここだと言うことが難しい。
やはり時間的にこのあたりにいると、人生行路の残り時間で示す方が分りやすいかもしれないが…。「いま居るところ」を自覚することも、まして他者に語ることも難しい。
「そこに居ること」は間違いないのに…。