茶道千家の七事式の一つに且坐(さざ)式がある。且(ざ)は苟且(こうしょ)かりそめのことで、「かりそめに座禅と同じ趣に座す」事を意味すると言う。且坐喫茶(まずは座って茶を)からおきたとも言われるようだから、そう難しく考えなくてもと思うが中々格式の高いものである。花・炭・香・濃茶・薄茶を主客5名が分担して行うが、準備から作法まで
難しい約束事で仕切られる。主客五名が「喫茶一味禅」の境地に入る「且坐式」は小宇宙でもあるような気がする。
今夕京都で文化経済を研究する孫のN男が、この且坐を宗匠から稽古を受けたと感動して電話があったので、「且坐式」の意味を調べてみた。
吾が身を振り返って、日々の暮らしにも且坐の心を持つべきではないかと考えたが、簡単でないことだけは自覚できる。とりあえずは且坐喫茶でゆっくり考えていきたい。