今日の寒気も相当のものだったが、家の前を流れる小川の水面が緩んで土手には草の青さが目立ってきた。春の彼岸も終わるのにまだ土筆が顔を出さないのは異常な寒気を嫌っているからだろうか。大自然は実にゆっくり大きく動いているので、土筆が少し遅れていることなどは異常ではないと告げているようにも思う。人間の時間感覚は大自然の時間から見れば一瞬にも値しないものだろう。それでも一日、ひと月、一年、さらに人生100年は人間にとって長く貴重な時間である。土筆はまだか…と待ちわびる心を大事にもちつづけていたいものである。土筆の袴を丁寧にとって卵とじにした、ほろ苦い春の味が待ち遠しい。