やくざのドンパチ映画。
オープニングシーンは、朱色の画面に串刺しの鯛。それが縦アングルから横アングルへと写し出され
久石譲の「ソナチネ」のテーマ曲が流れる。その音色は、まるで時計の針が一針一針と歩を進めるように、緊張感がありひそやかなレクイエムのようにも感じる。
場面は移り変わり、人足疎らなジャンソー、そしてその事務所へと切り替わる。
ビート武演じる村川さんが、ソファに腰掛け、子分の発言が気に食わなければ「殺すぞ」と一喝。
トイレで(組は同じでも)派閥の違う気に食わないやつ(高橋)をボコボコにしたり、クレーンで人を宙吊りにして海に沈めたり、マリファナ、シャブ、スナックやホテルのエレベータの中でのドンパチ。
ドンパチというと軽いが、白いシャツが一瞬にして朱に染まり壁や床は血でぐちゃぐちゃ。
一瞬にしてそのキャラクターの抹消。と思えば、その容易さを言い表すには「ドンパチ」と換言するのがふさわしい。
「手打ち」をとるため、沖縄に派遣された村川組は、対する亜南組との戦いが始まる。
といっても、村川組が来たからいっちょやってやるか。というノリの亜南組のため、はじめ緩やかだった諍いも仲間が殺されて後に引けずにずるずると泥沼状態に持ち込んでしまったというようす。
中盤に、小麦色の肢体のびやかなヒロイン国舞亜矢が登場。
「人を簡単に撃っちゃうってすごいよね。」とにっこり。それに村川(武)は「人が怖いから撃ちたくなるんだよ」と答える。
沖縄のゆったりした空気の中、羽をのばすヤクザたち。
浜辺の上で人間紙相撲をしたり、落とし穴を作ったり、打ち上げ花火の打ち合いをしたりと童心に帰っているようにニカニカ笑う。
赤いハイビスカスとフリスビーは空に舞い、血飛沫は、砂浜に後を残す。