3日目 がんとアピアランスケア(外見のケア)
外見症状のケアについて、まだまだ都市伝説が多い・・・
現状を整理しよう→外見症状への対応はほとんどのことが分かっていない・・・
外見は医師側から見ると命に関わらない・・・
患者の苦痛は大きいが、医療者も患者も適切な情報を得られず混乱しているのが現状
化粧品は本来楽しみなはずが、がんのせいで薬のような対応が必要になりストレスに
例)顔面に挫創様皮疹ができても、本人からすれば外見が大きく変化するが
医療目線・医学目線で見るので大きな問題ではない?
情報リテラシー(目的に応じて情報を活用する能力)を持って!
例)アートメイク(眉墨)などはMRIでやけどする?
アメリカのスポーツ選手がタトゥーで熱傷→タトゥーに含まれる酸化鉄が危険
しかし、重度の熱傷ではない。
それでは、酸化鉄が含まれるアートメイクの乳房再建、化粧品は?
本当の問題は、熱傷ではなくMRIのアーチファクトが出現するから不利益になる。
ようするに、ちゃんとした検査結果が得られないから
(バッチリ化粧した結果、MRIでちゃんと写らない結果に・・・)
あるある相談
・抗がん剤で脱毛 戻るまで
1年以内 52% 1~3年 63% 3~5年 61%
開発中の頭皮冷却法 26.7%が50%未満の脱毛でウィッグ必要なし!とのデータも
毛髪の保存ができてくる可能性も
今のところ、育毛剤はエビデンスがない 強いて言うならミノキシジルという成分
(リアップに含まれる成分)
・がん治療中に染毛していいのか
アレルギーはあるか 湿疹はあるか 染毛剤に入っているパッチテストをしたか
等 自分のリスクとベネフィットをよく考えて
ヘナ染め→赤茶に染まる
・ストレートパーマ剤や化学染料は乳がんのリスクが増える?
“自分のスタイルは自分で決める”のもあり
・爪について
アセトンが悪い?→アセトン入り、なし 大差なし
ジェルネイルがいい?→爪の下の変化がよくわからないので・・・
自分で冷やすのもいい 爪の美容液を塗ったらいくらかいい
外見のことなんて恥ずかしい・・・と思わず相談を!
情報に惑わされないこと
(抗がん剤の副作用等による)外見の理由は、人に話す必要はない
世界中の人に好かれるなんて不可能なことは考えない
治療の時だけ患者さんになる