だいぶ前に購入した本。

自分のROS1には、まだすぐに関係なさそうなので
読む意欲が無くなり、放ったらかしにしていた。
今日、久しぶりに読んだ。
皆さん色々と知っているだろうけど、
主に治療に関することだけ
何となくまとめておこうかな。

開発は日本人、小林久隆さん。

ガンにだけ引っ付く抗体と近赤外光を組み合わせ。
近赤外光は、テレビリモコンの光みたいなもので
基本人体に無害。

今行われている頭頸部がんの治験薬は
癌だけに引っ付く薬と
既存の分子標的薬を使っている。

とにかく副作用がほとんどない。
(頭頸部がんの治療を受けた患者は
光を当てたときはやや熱く感じた人もいる)

人体に無害の近赤外光を当てて、ガン表面に
ひっついた若しくはガンの中に入り込んだ?
治験薬が反応してガン表面の細胞膜を破壊。

細胞は、細胞膜を壊されたら生きていけない。
細胞の中に水分が入って破裂。
破裂したガン細胞を免疫系が貪食?し
ワクチン効果も期待できる?

今回の頭頸部がんの治験薬は
EGFRの分子標的薬が入っている。

まずは今保険適用になっている
分子標的薬から治験をしていくような
流れのよう。
そのため、肺がんでいえば
今保険適用になっている
分子標的薬がある遺伝子異常
(EGFR.ALK.ROS1)は今後治験の可能性あり?

第1相の治療でターゲットにした抗原を持つ
乳がん、肺がん、食道がんなどの治験を
2018年後半にスタートさせる方針
と書いてあるので、EGFR遺伝子異常の方は
近く治験の可能性も?
ただし、海外とも国内とも記述なし。

ガンに対する免疫系の攻撃を抑えている
制御性T細胞を対象にした治験も検討。

再び活発に働くようになった免疫系が
ガンを貪食し、体中にあるガンを認識。
転移がんまで治る。
そうなれば、ガン種、遺伝子異常は関係ない?

楽天の三木谷さんが治験費用を支援。
もとは、三木谷さんの父がすい臓がんになり
治療方法を探して出会う。
三木谷さんは、同席した日本の治療医に
マウスに効果があっても人にはわからない
と言われても、支援を決意。

こんな感じかな。
ほんの一部です。
わかりやすい図や絵が載っているけど、
無断転載になるので
あしからずご容赦ください。

人によっては
「テレビに出るのは資金集め」
などと言う人もいる。

また昨年末、大阪で直接話すことができた
有名治療医は「聞いたことがない。」
「金儲けをしようと
   独占しようとしているのでは?」

資金集めでよくない?金儲け?何が悪いのか?
資金が集まらないと治験も進まない。
一部でも効果は出ている。
少しでも今の治療より効果のありそうな
治療が1日でも早く始まるなら。

「夢のような治療」の「夢」で
終わってほしくない。

楽天も治験の資金集めをしたらいいのになー。