見たかった映画をやっと観ました。
「tick, tick... BOOM!」
実在した作曲家、ジョナサン・ラーソンの伝記ミュージカルです。
30歳目前。
ミュージカル作家として、20代のうちに社会的成功を収めたいが故に焦る主人公の頭の中で、時計の秒針の音がチクタクと鳴り響く。
早く曲を作らなきゃ!名作を作らなきゃ!
もうすぐ30歳になってしまう!!!!!
友人が何か悩んでいるぞ…
曲作らなきゃだから、相手してる余裕ない!
恋人が新しい仕事が決まって、互いの将来について話したいそうだ……
もうすぐ発表会だから時間ない!無理!
自分のことしか見えていないが故に、周囲の大切な人たちをないがしろにしてしまう。たがしかし、いつかブロードウェイで上演されるような作品を20代のうちに生み出すんだ!!!仕方がない!!
果たして、主人公の夢は叶うのか!?!
(ざっくりした紹介でスマヌ)
……わかる。わかるよ。状況は違えど、身に染みる話でした。
どんなに頑張って時間をかけて作品を生み出しても、
世間から評価されなかったら意味が無いに等しいんです。
どんなに良くても、目に見えてたくさんの人達に届かないと価値が無いんです。(数字がそれを物語ります)
作品が評価されたり、結果が良かったとしても
その栄光は一瞬で、すぐ次を生み出さないといけないんです。
「次の作品を書くの、それが終わったらまた次。
それを続けるのが作家ってもんよ。
次から次へと書き続ければ、いつか何かが実るかもしれない。」
切ない台詞。でもこれが1番大切なこと。
どこまで向き合えるか。逃げたい時もある。
好きが故に辛い時もある。
ジョナサンには才能があった。だって、名作を生み出せたから。
どこまでやれるか、すべては自分次第。