【安保徹教授】
 
●体にいいことをすれば、進行も、大きくなるのも止まるし、
気長に待っていれば自然退縮というのは、日常的にあり得るのです。
 
 ●免疫力が上がってリンパ球が増えれば、がんは自然退縮するものなのです。

リンパ球の数が1800~2000個/mm3あれば、がんは自然退縮します。
  
 
●ところが、リンパ球を確実に減らしてしまうものがあります。
それが三大療法です。
 
●大手術を受けたり、放射線治療や抗がん剤治療を徹底的に受けると、
リンパ球は急激に減ってしまい、
元に戻るのに時間がかかってしまいます。
  
●とくに、放射線治療を受けると、その後、リンパ球の減少が長く続いてしまいます。
  
●ネズミに悪性のガンを発ガンさせるためには、ガン細胞を百万個も注射しなければなりません。
一万個や十万個いれたところで、すべてリンパ球に殺されてしまいます。

しかし、ネズミに放射線を当ててリンパ球を減らしておくと、
たったの千個注射するだけで発ガンしてしまいます。 
  
 
 ●ガンの検査を頻繁に受けすぎないことが重要です。
免疫能が上昇してくるまでには最低でも1~2ヵ月はかかります。
さらにガンが退縮するには、それ以上の時間がかかります。
  
●感性を働かせることが大切です。
病気になった自分の生き方で治るためには、
体をいたわりながら、野生の動物の勘を呼び戻して、自分で考えることですね。
 
●体にいいことをやる、とひとくちに言っても、
微妙に合う合わないかあります
だから自分自身で身をもって体験して、勘を働かさないといけません。
  
 
●免疫力を高めるために一番てっとり早い方法が、入浴です。

●ぬるめの湯にゆったり入るのが効果的です。
熱い湯に入ると、交感神経が刺激されてしまいます。

●湯船に入ったとき、気持ちがいいと感じることが大切です。

体温+4度Cが、もっとも副交感神経の働きを誘うことができます。

 具体的には、39度から40度くらいのお風呂に10分から30分つかっているぐらいです。 
 
●長く入っていると胸苦しく感じる場合は、半身浴にします。
半身浴でも十分に全身が温まります。
ときどき水分補給します。
  
●実際、治った人たちに聞いてみると、一日十二時間風呂に入った、とか聞いています。 
  
  
●ガンの自然退縮につながる治癒反応がはじまると、
一週間ぐらいは寝込むようなつらい症状が続きます。
 
傍腫瘍症候群(パラネオプラスティック・シンドローム)ガン患者の治癒過程で必ず起こる反応です。
   
●発熱して、節々が痛くなり、その後で、アルビノ(白子)状態の斑点ができて、自然退縮します。
   
●下痢をすることもあります。
肺ガンなら咳がでてきたりします。 
    
●発熱、痛みの他に、しびれなどの神経症状もでてきます。

傍腫瘍神経症候群(パラネオプラスティック・ニューロロジカル・シンドローム)とよばれます。
   
●治癒反応、 腫瘍熱とか房腫瘍症候群
そのときにリンパ球が最高の働きを示すわけです。
  
●ただ、とてもだるいんですね。痛みもでます。
そうなると、悪くなったんじゃないかと思って、慌てて抗がん剤に引き込まれる、という流れもあるので、
知っておく必要があると思いますね。 
  
 ●医師に相談すれば、薬を出されてしまいますから注意が必要です。 
    
 
●丹毒(たんどく)や面疔(めんちょう)などを起こすと、
がんが全身転移していても、消えてなくなってしまう事例がよくあります。
   
 ●また、アレルギー反応とか、
ガンの周りで炎症が起きているときに、
自然退縮が始まっている。  
    
●腫瘍マーカーはガン細胞のかかえている、膜とか細胞質の構成成分ですから、

ガンが死ぬときに腫瘍マーカーが上がるときがあります。
ですから腫瘍マーカーが上がると、喜ぶぐらいの感覚でないといけません。
  
●CTなどで検査して、ガンのサイズが急に大きくなって、びっくりすることがあります。

このときはガンの中が壊死して治っている、見かけが大きくなって、中が壊死する、
繊維が強いときはそのまま空洞化して治るし、
弱いときはそのあとで潰れるという形をとるんです。
  
●腫瘍マーカーが上がったり、
ガンのサイズが大きくなったと怯えて、
また体を痛める治療に引き込まれる人も多いです。
そこは注意したほうがいいですね。
 
  
●転移が起こるということは、ガンが治るサインなのです。 
リンパ球が働きだすと、ガンが散らばっていくんですね。
そして散らばった後にすっと消えていく。
 
 
●西洋医学の問題は、病気が治るステップの現象をとめているということです。

「腫れる」「熱を持つ」「痛む」というのは、
壊れた組織を修復するための、血流回復なのです。
 
それを薬で止めたら治る機会を失います。
  
●腫れ・熱・痛みは治るためのステップです。
痛みは治る局面です。
  
 
●免疫系に対して、あるいは生きる力に対して、
一番害になるのは放射線です、
二番目は抗がん剤です。