拙著「僕が帰りたかった本当の理由」
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三矢の教え
へ~、
こんな感じなんだ。
初めて見るゴム弓(ゆみ)に
マジマジと見入ってしまう。
ゴム弓とは、
我が家の三男坊、
颯太郎(そうたろう)が使っている
弓矢の練習器具の事である。
弓道部に入部して
まもなく3か月。
ひたすら
ゴム弓での練習の日々が続いている。
未だに本物の弓矢を引く事が
許されないのだ。
さすが日本の武道、
この令和の時代にしても
なかなかの厳しさである。
颯太郎) 「今日も許可が出なかったんだよ...」
帰宅する度にションボリと肩を落とす颯太郎。
その残念そうな姿を見て、
『良いぞ、良いぞ~』
と、
部活が厳しかった昭和育ちの親としては、
密かに喜んでいるのである。
♠
いつも何かしらの奇跡が起こる
広大な我が家の庭、
野幌(のっぽろ)森林公園。
週末、
颯太郎の気晴らしを兼ねて
久しぶりの散策に出掛けてみる。
冬は真っ白な雪に覆われる公園も、
6月ともなると
鬱蒼(うっそう)と繁るジャングルへと
変貌していた。
深呼吸しながら
公園の奥へと進んで行くと、
徐々に
身体が浄化されていくのが分かる。
何かが起こりそうでワクワクする。
鳥観察が好きな颯太郎は
必死に双眼鏡を覗き込む。
そして
光り輝く森の木漏れ日の中に
颯太郎が見つけたものは、
双眼鏡とiPhoneを組み合わせて望遠撮影
なんと3羽の
フクロウのひな鳥だった。
なかなか見る事が出来ないフクロウとの遭遇。
きっと、
新高校生として
忙しい日々を送っている颯太郎への
労いだったのだろう。
大の鳥好きの颯太郎に、
満面の笑みが戻ったのだった。
めでたし、めでたし。
♠
2023年6月15日
颯太郎の兄、
諒(りょう)の三回忌。
「黄色いユリの花を飾ると良いですよ」
ブログで知り合いになった凸凹母さんからの
アドバイスに従って
ユリの花を買いに行ってみる。
花屋には
つぼみのユリしかなかったのだが、
まるで命日にタイミングを合わせるかの様に
見事に大輪の花を咲かせた。
命日に見事に3つ咲いた大輪のユリ
『相変わらず、演出が上手いなぁ、諒君』
そんな事を考えていると、
なんだか諒が送って来る
メッセージに気が付く。
そう言えば、
颯太郎を労う為に現れたフクロウは3匹だった。
命日にタイミング良くドッカリと開花したユリが3輪。
3は、三人兄弟の3。
気のせいだろうか?
三回忌を迎えて、
諒は、
弟達を応援しているということを
伝えて来ているかの様に感じた。
思えば、
障害者を兄に持った弟達2人は、
人一倍
心優しい青少年に育つことが出来た。
そして、
兄の為に渡米生活を送った我が家は、
結果的に
弟達がバイリンガルとして育つことが出来たのだ。
一見、
障害者の兄を持った弟達は
大変な人生だと世間からは思われがちだが、
実際には
兄の存在が与えた弟達への恩恵は大きかった。
そして
兄が亡くなった今も
弟達が受ける恩恵は続いている。
上京していった
次男坊、
泰志(たいし)。
北海道で弓道修行中の
三男坊、
颯太郎(そうたろう)。
そして
天国で見守る
長男坊、
諒(りょう)。
住む世界はバラバラでも
長男を中心に
我が家の3人兄弟は魂で結束。
戦国武将の毛利元就が、
兄弟の結束を説いた三矢の教え、
『三本まとめた矢は折れにくい』
を地で行っている
我が家の息子達だ。
兄弟3人、
いつでも仲良く
助け合って生きてくれている。
親孝行な息子達3人に感謝の思いが湧いてくる。
そんな事を実感できた
諒の三回忌だった。
★★★★★★★★★
颯太郎の部活、
本物の矢を引く許可が下りたら
こっそり学校へ見に行こうかなぁ。
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