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プチ遺産相続

 

2021年7月13日

 

その日、

我が家は、

関東での2週間の

コロナ隔離期間を終えて、

ついに北海道入りを果たした

 

 

「日本へ帰ろう」

 

 

そう決めたのが、2020年7月14日。

ちょうど1年を掛けての激動の帰国劇だったが、

遂に、

その幕が下りたのだ。

 

北海道に着いてからは、

新生活の立ち上げ作業だけで

バタバタと時間が過ぎた。

 

でも、

どうしても済ませなくてはならない

大仕事が残っていた

 

 

 

それは、

祖母への報告である

 

 

 

孫の諒が旅立った事を未だ祖母は知らない

 

電話や動画通信で、

90歳を超える祖母へ、

孫の死を報告するのは

余りにも酷な話だ。

 

ショックで何が起こってもおかしくないだろう。

 

そのため、

息子である私が直接会って

元気そうな姿を見せながら報告

するのが一番だろうと判断した。

 

『祖母が暮らす青森市の施設に行って報告をする

という大仕事が未だ残っていたのだ。

 

 

 

2021年7月31日、

我が家は、遺灰になった諒と共に、

青森へと向かった。

 

幸か不幸かコロナ禍の御蔭で、

窓越しの面会となった。

 

窓越しで距離の有る面会なので、

朗らかに元気そうに報告が行えそうだった。

 

その筈だった。

 

でも、

計画通りには行かなかった

 

報告を聞いて歪む母親の表情を見て、

耐える事は出来なかった。

 

90歳を超えて穏やかに余生を過ごせる筈の母に、

孫の旅立ちを報告する親不孝な息子になってしまった事を、

心の中で何度も詫びた

 

辛い報告を終えたあくる日は

四十九日だった。

 

 

 

やっと、

ひとつの節目が終わった様な気がした

 

 

 

 

大仕事を終えた我が家は、

北海道に戻り

また生活立ち上げの荷物整理に追われた。

 

 

ふと見ると、銀行通帳が出て来る。

諒が日本で暮らしていた当時に使っていたものだ。

 

中には特別障害者手当か何かで貯まったお金が入っていた。

 

80,403円

 

名義人は諒だが、

金額が小さいので、

父親の私であれば、

簡易的な手続きで解約と引き落としが可能だ。

 

ところが、

それは青森銀行窓口でのこと。

 

北海道では手続きが出来ない。

 

止む無く、次に帰青する機会まで

お蔵入りにすることとした

 

 

 

そして、

 

9月に入り

諒の弟、颯太郎が誕生日を迎えた頃

たまたま投資関係で、

証券会社の営業が我が家に来ていた。

 

『青森銀行なら、札幌に支店が有りますよ。』

 

マジで?

 

なんと

青森の田舎の地方銀行が

札幌に支店を出していたのだ。

 

しかも、

 

私が通う北海道大学病院から徒歩圏

 

通院のついでに行けてしまう距離だったのだ。

 

 

結局、

青森に帰らなくても解約の手続きを終える事が出来た。

 

『諒が残してくれた遺産』

80,403円也

 

早速、

家族で財産分与することとなった。

 

『はい、颯太郎には1万円。 諒君からだよ

 

 

あっ、

 

誕生日プレゼントも兼ねてる。』

 

このコロナ禍において、

いつ次に青森に帰れるのか分からない状況だったが、

帰らずとも手続きが出来た事で、

颯太郎の誕生日プレゼントにもなったのだ。

 

諒は、

『財産分与という社会勉強』を弟達にさせて、

誕生日プレゼントまで送ってくれたのだ。

 

 

脱帽。

 

相変わらず凄い兄貴だ。

 

 

 

『颯太郎、大切に使えよ。』

 

1万円を受け取った弟の颯太郎は、

あまり嬉しそうな表情を浮かべない。

 

アメリカ育ちの颯太郎は、

自分で現金を使って買い物をした経験が殆どないため、

お金の価値については

あまり認識が無いのだ。

 

 

 

数年後、

日本での生活が慣れた頃に

颯太郎は、

諒君からの

最後の誕生日プレゼント

有難く感じるに違いない。

 

 

 

 

 

 

★★★

 

まもなく予約開始。

諒君が世界に羽ばたくぞ!

 

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