天使の囀り | 無題
貴志祐介のホラー?作品。ミステリーかでもあるかな。

ブラジル調査隊のメンバーが次々に彼ら自身が最も恐れていた方法で自殺をしていく。そのメンバーの一人高梨と付き合っていた早苗を主人公に話が進みます。
高梨はイケメンでちょっと太宰治的な作家。金持ちで余裕がありすぎであるために自分の死が怖くて仕方ない死恐怖症。その彼が自殺をしてしまいます。
生前に自分の周りで天使が羽ばたく音がすると言っていて、まあ訳がわからない。

中間には「大地の子供達」っていう怪しい自己啓発セミナーが出てきてこのセミナーに参加した人にも天使が羽ばたく音が聞こえ、次々と自殺。

まあ適当に説明するとこんなん。
全然面白くなさそうな説明でゴメン。

希望に満ちたエンドなふりして実は…っていう最後まで救いの無い展開が良いね。

自己啓発セミナーとか出てくるし、ちゃんと論理的な話で且つ宗教にも絡むあたり京極夏彦チックな展開で気に入りました。


ちなみに高梨は最初が東野圭吾で中間が阿部寛、最後のほうはパプリカ(映画)で夢の中に入り込んで日本人形になったりしてた助手?とDCミニ開発者の時田博士ってのが俺的なイメージ。


うどんとかラーメン、もしかしたら食えなくなるかもね。


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