今回チケット難だったので

3回しか見られませんでした。

 

共演者のジャニーズの方達のおかげでしょうか。

 

アイマショウというライブハウス、400人ほどの会場で

A席でも本当によく見えました。

全体が見られてむしろよかったというか。

 

朗読劇というものは初めて見たのですが

演技や歌やダンス、場面転換等がない分

2時間弱の上演時間でも、盛りだくさんでした。

とっても長いお話で、マミーやベルは出てきませんでしたが

わかりやすかったです。

 

また、タカラヅカ版にかなり前から馴染んでいたので

映画は表現が直接的だったり辛かったりするんだと思いました。

紅さんバトラー版にはKKKの場面はなかったですが

昔はありましたが、

もう子供は生まない話はもう少し婉曲な表現だったし

スカーレットの娘の話は

宝塚版では一度も見たことなかったです。

 

舞台にはキャスト一人ひとり専用の椅子とスタンドとマイク等があり

四角い舞台が左右に作られていて

ドセンターで一番前がアシュリーの寺西拓人さんでした。

向かって左が女性陣、右が男性陣。

静かに舞台に登場してはじまりました。

衣装もばっちり、髪型もそれぞれの役に合わせた感じで作られてました。

 

朗読劇は思っていたよりも目にも訴えかけて来るものなんだとわかりました。

 

そして、とっても面白かったです。

「風と共に去りぬ」は、スカーレットの心情が理解できないところもありますが

やっぱり面白いお話です。

 

スカーレット役は紅さんにぴったりだと思いました。

気が強くて行動力があって

気配りするところもあって

美しくって。

紅さんのスカーレットは本当に気が強そうでした。

1幕は緑と白のドレス、2幕は宣材にもなっている赤いドレス

扮装もとっても似合っていました。

また、赤いドレスの下は茶色いショートブーツヒールが7センチ?

だそうで3日の夜公演時に見せてくれました。

朗読劇は声で表現するものだと思いますが

紅さんは表情等でもとっても演技していました。

スカーレットはほぼ出ずっぱりでした。すごいセリフ量。

ちょっと、シナを作りすぎてるようにも思いました。

セリフは全部覚えているから、客席を見る余裕もあるように思いました。

(メラニーの平田さんにもそれを感じました)

紅さんとも平田さんとも目が合ったような…

とにかく、スカーレットそのものでした。

最後のご挨拶で

風がめぐってバトラーからスカーレット役をやることになった。

まためぐってバトラーをやることがあったら

スカーレット役は五関さんで。

五関さんの「お断りします」の答えに、「説得に行きます」、

と言ってました。

ちょっとだけ見たいかも。

 

レット・バトラーは五関晃一さん。

外部はほとんど見ないので存じ上げませんでした。

声は声優さんのよう、お顔はなんとなく二宮くんを思い出しました。

宣材写真よりもイケメンで若く感じました。

紅さんのスカーレットに対するには若い感も。

セリフが上ずりがちな紅さんに落ち着いた声で返していて

とっても安心できました。

男性陣は膝上まで着丈がある上着のスーツ(宝塚歌劇の結婚式で新郎が着るやつ)

でした。

レットは1幕は白っぽい上下で襟に差し色で紺色がはいっていて

2幕はベージュ系のパンフレットの衣装でした。

靴は白。

安定的に上手でした。

座っているときも足を組んでいて

バトラーっぽかったです。

バトラーは本当にいい男ですよね。

出て来ると安心しました。

ラストの方は見ているのがちょっと辛かったですが。

 

そして、ご挨拶がいつも面白かったです。

3日の夜公演では、寺西君と豆まきをする、鬼はもう一人同楽屋の長戸さん

と言っていたところ結局みんなでやることになりました。

4日の昼公演では、レット・バトラーをもっと演じていたいので

バトラーとして挨拶します、と言って

いきなりスタンドマイクを横向きにして腕をかけ、

髪を何回もかき上げながら

矢沢の若いころみたいな挨拶をしてました。

寺西さんが「いつもの五関君じゃん」ってツッコんでいて

そうなの、いつもはそんな感じなの、と思いました。

 

そして、千秋楽では、平田さんが素晴らしい挨拶をした後だったので

寺西さんと同時にグラスで水を飲み

「朗読劇は稽古期間が短いので今日で集合してから8日目です。

やっと共演者になじんできたのでこれから一丸となって取り組んでいきます」

みたいな挨拶をされてました。(千秋楽の挨拶です)

本当に面白かったです。

また、平田さんの素晴らしい挨拶を真似したりしてました。面白い方です。

千秋楽の最後には、紅さんがレットをやることがあったら

五関さんはスカーレットで、と言われてそれは断ります!とおっしゃってました。

とっても面白い方でした。

 

アシュリーの寺西拓人さん。

スカーレットが憧れ続ける白馬の王子様役がぴったりでした。

この方も存じ上げなかったのですが、

ジャニーズの方たちは普通になんでも上手ですよね。

控え目で紳士でちょっと弱いところもあって

場合によってはズルい男ともとれるのですが…

(スカーレットにメラニーの世話を頼むってひどくないですか)

こんだけイケメンで優し気だったら許されるかな、

と思いました。

 

出番が少な目で残念でした。

わりと台本に目を落としているので

伏し目がちな印象です。

そこもアシュリーっぽかったですが

もっとお顔が見たかったとも思います。

一幕、二幕ともグレーのやはり丈の長い上着のスーツでした。

靴は黒。

 

ご挨拶では、五関さんと仲が良さそうなところが見られて良かったです。

すかさず突っ込んだり。

ジャニーズの方たちは面白要素が高いですね。

 

メラニーの平田裕香さん。

とっても小顔でかわいい、声もとっても優し気で声優さんのよう。

メラニーの、スカーレットとは違う種類の芯の強さをとっても良く演じられてました。

とにかくスカーレットとの対比が凄く感じられました。

声も優しくて安心感がありました。

メラニーも、アシュリーと同じで

スカーレットにアシュリーを頼むのってズルくない?、とも思いましたが

亡くなるシーンでは泣けました。

今回はスカーレット主体なのでベルとのシーンとかありませんでしたが

十分やさしさは伝わりました。

衣装はグレーで1幕と2幕で上半身のイメージが変わってました。

 

ホロー荘の殺人で野坂実さんのお仕事をされて

今回のこの風と共に去りぬに繋がったんですね。

ホロー荘も良かったですが今回も良かったです。

みれられて良かったです。