・・・
【ジャニーズ問題】日本のメディアはナチスのアイヒマン?
編集部ラジオ2023:9月20日(水)
教養動画メディア
テキスト
故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、ジャニーズ事務所がこれを認め謝罪した会見の後、メディアやSNSでは非難の声が飛び交いました。またジャニーズ事務所に所属するタレントを起用したテレビCMなどの広告を停止する企業も多く見られました。
ジャニー喜多川氏の問題は、以前から指摘されており、裁判も行なわれていました。にもかかわらず、日本のメディアはジャニーズ所属タレントを重用しつづけ、いくつもの大企業がCMで使い続けてきたわけです。この問題に、本来、日本のメディアなどはどのように対応すべきだったのか――。
ここで、ぜひ参考として知っておきたいのが「アイヒマン問題」です。アドルフ・アイヒマンはナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)親衛隊の中佐を務め、ゲシュタポ(秘密警察)のユダヤ人担当課課長として、ユダヤ人移送の責任者を務めた人物でした。
彼は戦後、アルゼンチンに逃亡・潜伏しますが、イスラエルの特務機関に連行され、エルサレムで裁判されて絞首刑になります(1962年)。
日本のメディアは、そのナチスのアイヒマンと同じような「悪」ではないか。はたして、どのような問題がそこには秘められているのか。
そのことについて、アイヒマン裁判を傍聴して研究したアメリカの政治哲学者ハンナ・アーレントの著作についてのテンミニッツTVの講義をひもときつつ考えていきます。
・・・