野良猫の話です…🐈
今までに、野良猫のＴＮＲ（捕獲→避妊または去勢手術→元いた場所に返す→餌をあげて見守る）を何度かしてきました。
初めてＴＮＲをした時には、ご近所の方にもご理解を得るために一軒ずつ話を伝えました。
手術をしていない野良猫に餌だけをあげているのは、その地域でどんどん子猫も増え、近隣の迷惑にもなる身勝手な行為だと思います。
「これからもここにいてもいいよ」という気持ちで、私の出来る範囲でＴＮＲしています。
この写真の野良猫も、手術の予約をしていたのですが、手術日の少し前に赤ちゃんを産みました。
専門家の方に相談して、子猫を保護し、里親さんを探すことにしましたが、その際に、この母猫が４匹の子猫の内の１匹を連れて行ってしまいました。
その後、おそらくどこかでその１匹の子育てをしていたと思います🐈
それから２ヶ月近く経ったある日、私が玄関先に出ていると、このような姿になった母猫が、フラフラしながら来ました。
口の周りには、鳥の羽と泥のような物がついていて、息がしにくいようで、ズーズーと音がしていました。
水も餌も口にしませんでした。
痛いのか、苦しいのか、悲しい気持ちなのか、座って目を閉じて涙を流していました…
もう危険な状態なのがわかりました。
動物と話せるハイジのような力は私にはありませんが、この子が最期にきたと思い、近くに寄り添って座り、しばらく一緒に静かな時間を過ごしました。
もしかして、離乳した子猫に餌を与えようと鳩を襲ったのかもしれません…
その後、助ける対策を考えて探しましたが、この母猫を見たのはこれが最後でした。
過酷な世界で生きなければならない野良猫
増やさないことが大切だと思います。
