お金を絡めない方がうまくいくこともある
社員やパートナーのモチベーションを上げるために必要なこととして皆さん最初に何を思い浮かべましたか??
資本主義経済だからモチベーションの源は「お金」と考える方が多いのではないでしょうか?
確かにお金である程度のことは何でも解決できる時代。モチベーションを上げるのも、困ったときに手伝ってもらうの「お金」があれば解決します。しかし人の心が挟むと実は解決にならないこともあることを認識するべきなのです。
例えば皆さん
A親友から引っ越し手伝ってくれない?と言われたら皆さんはたぶん手伝いますよね?これがYESだった方は翌週にも内田さんが引っ越し手伝ってと言ったら予定が空いていたら無償で手伝ってくれるのかと思います
では、つぎです。
B親友が1万円上げるから引っ越し手伝ってと言っても無償で手伝った方はもちろん手伝いますよね?しかし、
Bの質問で手伝うと決断した途端、翌週は無料で手伝ってと言われると嫌な気分になりませんか?
Aの事象に対しては今週も翌週も無償、Bは今週1万円翌週無償なのでBの方が合理的に考えるのであれば手伝う人数は増えるはずです。しかしお金が絡むと人は道徳心が薄まります。
まず前提として
人はそもそもの慈悲の精神があります。どういうことかというと行動経学の用語を使うと「社会規範」と「市場規範」で説明ができます。
社会規範:社会的なつながりを基にした価値判断
市場規範:金銭的なつながりを基にした価値判断
これだと少し曖昧なので例を踏まえて社会規範・市場規範を説明します。
アメリカの弁護士教会での話です。
定年退職した人のためにアメリカの退職者協会が弁護士協会に対し、相談を乗ってくれないかと依頼しました。
この時、1時間3000円で退職者の相談にのってくれないかと依頼したのと、報酬0で退職者の相談にのってくれないかといらいしたのではどちらが依頼を受けた人数が多かったでしょうか!??
1時間3千円で退職者の相談にのってくれないかと依頼したところ、多くの弁護士はこの依頼を断りました。ただ、報酬ゼロでお願いをした弁護士はギャラを払う依頼の時に比べ、多くの人が依頼を引き受けました。ギャラが発生する依頼の場合、市場規範が働き弁護士は自分が1時間3千円で仕事をするのは安いと判断し、断りました。ギャラが発生しない場合は人のために働きたいという道徳心、つまり社会規範が適用され多くの人が依頼を受けました。
金銭的に考えると0円 or 3,000円と市場規範が働く依頼の方が、得なのは明確なのですが、0円の場合は市場規範ではなく社会規範が働くため0円の方が多くなるという結果になります。これが10円だったりと報酬が発生する場合は両方ともの依頼に市場規範が適用されるため金額が多い方が依頼を受ける人が多くなります。
お金は麻薬と同じような力を持つと言いますが、使い方ひとつでプラスにもマイナスにもなるということですね
これはお金を払うことにより目的がお金にすり替わってしまうことが原因であると考えられます。先ほどの例でいうと人助けのためならやるが、「報酬」が発生することにより目的が「お金」に変わってしまった結果「お金」目的なのであれば3000円ではやりたくないということです。
