2020同窓山行

中川川 藤嵐沢

2020年11月7日-8日

某山岳塾出身の同窓仲間で毎年開催する山行も今年で10回目を迎えた。皆々年輪を重ね、宿泊はタープ泊からテント、テントからキャンプ場やロッジに。山行も渓中泊から日帰りへ。ガツガツ計画は食料とお酒重視の熱爛山行に変化した。これは致し方ないとして、コロナのため参加者は極端に減った。従前は夜の帳が下りると焚き火を囲み盛大な宴となったが、今年はスタート時のメンバー構成となり、過去を振り返る会話が中心となる。また、先月東北の沢で新たな世界に旅立たれた仲間への黙祷も行った。気持ちはいつまでも20代であるが、その身は日一日と確実に後退している。1年前いや24時間前の自分は、自分ではないことを現実として受け入れ、決して無理はしない、頑張らない、選択はリスク優先。ネガティブ思考が沢と長く付き合えるコツかもしれないと感じた同窓山行となった。

【コース】

7日:新松田駅南口7:30=大滝橋上P…藤嵐沢8:55…12:10権現岳山頂12:30…右岸尾根…大滝橋上P13:30=世附川ロッジ

8日:世附川ロッジ朝食後解散9:00

co800mを右に入ると急斜の岩場となる

藤嵐沢は西丹沢の権現山の東面にある急傾の沢。隣にあるマスキ嵐沢とは対照的で、沢と呼べるほどの水量はないが、CO650mの支流を分けると頂下まで程よい急斜の岩壁と涸滝が続く手ごろで面白い沢だ。

今回は年1回開催する某山岳塾出身者の仲間とこの地を訪れた。10周年を迎え周年行司の話もあったが、コロナ禍で参加見送りの仲間も多く次年度に繰り越しとなる。丁度紅葉の最盛期で西丹界隈に多くあるモミジやイチョウが色輝き、訪れていた人々を魅了していた。下山後落合館で汗を流し、定宿化したロッジになだれ込んだ。薪の炎が皆々の姿を映しだす帳に、松田町の銘酒「松みどり」で乾杯。以降各自から魔法の水が降り注がれ、いつもの如く酔眼朦朧全員撃沈で朝を迎えることになった。

co650mまで堰堤とゴーロが続く

co650mを左に入ると、最初の関門。微妙なナメ滝。

足首の軟らかさが問われる。

co745mの核心5m滝

右に巻きのラインが、支流に登れば巻けるのでは…

これは進退窮まるラインとなることに注意。

巻くなら手前のco700m付近右岸の張り出し尾根に戻り巻いた方がよい。

ルートミスするとザイルのお世話になる

山頂直下までひたすら岩岩岩

並行する左の枝沢に吸い込まれるが、右側のここが正規ルート。

権現山山頂で一服

右岸尾根を高速下山し入渓点へ

ロッジにて四方沢話に花が咲く

焚火に花が咲く

魔法の水にも花が咲く

焼きおにぎりにも塩が咲く

食事当番さんおいしいお料理ありがとうございました。

参加率50%次回はフルメンバーでお会いしましょう。