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haniwaの読書日記

自分の読んだ本の感想を日々の生活に絡めて綴っています。


ぼくらの七日間戦争。
私の中学時代、夢中になって読んだ
宗田理さんのぼくらシリーズ第1作です。

中一の夏休み、7月20日1年2組の
男子生徒がそろって行方不明になった。
みんなが内緒で相談して、河川敷に
ある廃工場に解放区をつくって立てこもったのだ。
ベースにあるのは、安保闘争。
暴力教師や、管理教育に反発して
汚い大人をやっつけてやろうと団結した。
そこにクラスメートの誘拐事件や
市長の汚職などが絡まり、どんな結末を迎えるのか?


七日間戦争といっているだけに、
終業式から七日目の物語です。
学校に不安があるとしても、
ベースにあるのは、夏休みのワクワク感、
何か面白いことしたい!っていう冒険心。
私も読みながら、憧れたものです。

大人になって読んでみてもワクワクの
秘密基地的なものに憧れるその気持ちは
残っています。ただ、安保闘争とか、浅間山荘とか、
子どもでも普通にテレビで見ていた時代は遠くなり、
戦争体験のある、浮浪者のおじいさんとか、
もう今の時代では書けないのだろうな。
平成になって30年近くになり、
昭和が遠くなっていきます。

でも、夏休みを迎える子どもたちの
喜びは変わらないのでしょう。

ぼくらシリーズ、家にまだあるかな?

今日の本
タイトル:ぼくらの七日間戦争
著者:宗田理
発行所:㈱角川書店
発行日:昭和60年4月10日



テルマエ・ロマエ

全6巻。ヤマザキマリさんの作品。
月刊コミックビーム連載。
映画も2本つくられています。

古代ローマ、ハドリアヌス帝時代の建築技師ルシウスが
ある日、現代日本にタイムスリップすることによって、
いろんなアイデアを得て浴場を造っていきます。

日本人にとって、癒しや日常であるお風呂や銭湯。
古代ローマ人にとっても同様の存在でありながら、
戦の負傷者を治したり、戦力を向上させる重要な役割
を果たしています。

ルシウスにとって、迷いこんだ日本は
属州であり、奴隷たちの世界に
しかみえない、「平たい顔族」の人たち。
だけど、あらゆる意味で
当時の最先端を自負しているローマ人を
もってしても認めざるを得ない技術の数々。

出てくる日本人はみーんな親切で良い人ばかり。
日本人でよかったなぁ~と思える一作です。
途中で日本人ヒロインも登場。時代も国も違う
二人の恋の行方はいかに!?

ハドリアヌス帝時代のことも勉強になります。
ローマに関するエッセイも巻の途中に
ちょこちょこ挟まれていて、取材の様子や
ストーリーの裏話などがあり楽しめます。

ヤマザキマリさん自身は外国生活が長く、大好きな
お風呂にもあんまり浸かれないようです。
お風呂に浸かるのがめんどくさくなる、
夏がやってきましたが、ありがたく
お風呂に入ることにしよう。

今日の本
テルマエ・ロマエ1~6巻
著者:ヤマザキマリ
発行所:㈱エンターブレイン



白ゆき姫殺人事件

湊かなえさんの著作です。
テレビで見る湊さんは、おっとりとした口調ですが、
お金や名誉に関することもあっけらかんと話すのが、
面白い人です。

この本を選んだのは、テレビで映画のほうを先に
見たからです。

人気商品「白ゆき」石鹸を取り扱う
日の出化粧品の美人OLがめった刺しにされ、
火を付けられ殺された。

その事件の容疑者になった、同僚の地味なOL。
彼女が殺したのか、そうでないのか?

本文と、新聞記事及びマンマロー(作中のツイッターみたいなもの?)の
つぶやきの参考資料が本の後半に付いていて、交互に
読み進めていきます。

何が本当で何がうそなのか?
現場も本人も知らないのに、偏った情報だけで決めつけようとする人たち。
本音と表向きの言葉。
悪意はなくても、思い込みがその人にとっての真実に
なってしまうこともある。自分にも経験があります。


美人で、自分が一番でなくては気が済まなくて
いじわるしてしまう人は幸いにも身近にいたことはありませんが、
地味OLの描写は結構身につまされるものがあります。
真面目で、友達思いで、料理上手をPRして、恋もしていた地味OL、
お城に住む美しいお姫さま、城野美姫の運命はいかに??



映画の話ですが、
井上真央ちゃんが演じた地味OLの演技がすごい。
元が美人さんなのに、背筋を丸め気味に、
独身だけど所帯じみた感じ。
原作に忠実ですが、つぶやきの挿入具合も上手です。
結果よりも経過が怖いミステリーでした。

今日の本
タイトル:白ゆき姫殺人事件
著者:湊かなえ
発行所:㈱集英社
発行日:2012年7月30日