紀元前6000年から紀元前2000年、約4000年間に渡って人が定住していたと考えられています。

 

真脇遺跡。

 

空に向かって聳える10本の環状木柱列。

同じ場所で6回も立て替えられている跡があるそうです。

 

遺跡は真脇遺跡公園として整備されています。

 

出土したものの数々は、公園内の真脇遺跡縄文館に保管されています。

 

太陽に向かって伸びる木柱。

果たしてここに何の意味があったのか、答えは遥かなる時空の彼方へと消えていきました。

 

 

 

さて、真脇遺跡の近くにはかつて鉄道が走っており、近くに駅もありました。

旧のと鉄道、縄文真脇駅です。

 

1963年、国鉄能登線の真脇駅として開業。

1987年にJR西日本の管轄内になったものの、1988年にのと鉄道に転換、同時に縄文真脇駅に改称されました。

2005年、のと鉄道穴水~蛸島間廃止に伴い廃駅となっています。

 

縄文真脇駅跡。

ホームと待合室の跡が残っていますが、緑に飲み込まれていました。

 

「奥能登の 未来を築く のと鉄道」

残された看板が切ないですね…

 

下から見上げた駅跡。

自然に還りつつある姿が哀愁を誘います。

 

縄文真脇駅の駅前。

長閑な漁村が広がります。

 

反対側には真脇遺跡公園。

 

環状木柱列と縄文真脇駅跡(中央部)。

 

4000年前に消えた集落と、20年前に消えた鉄道。

諸行無常ですね。

 

 

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石川県 能登町 真脇遺跡

のと鉄道穴水駅から能登町役場行のバスに約90分乗車、終点の能都町役場ですずなり館前行バスに乗り換えて約15分、縄文真脇温泉口バス停で下車、徒歩5分です。