雪原の大地に、丸くてふわふわな妖精が舞い降りました。
シマエナガ。
エナガの亜種で、真っ白な羽毛が特徴です。
エナガは日本全国で見られるのに対して、シマエナガは北海道でしか見れません。
冬の間は寒さ対策のため羽毛を膨らませているので、鳥らしからぬまん丸な姿をしています。
夏の間はもうちょっとスリムでシュッとしていますが、まあどちらにしろ可愛いです。
その愛らしいフォルムから雪の妖精とも呼ばれ、最近人気急上昇中です。
グッズなどもたくさん作られています。
土産屋さんで探してみてください。
毛玉ですね。毛玉。
こっち向いてにっこり?
体長は14cm、うち尾羽が8cmなので、とても小さな鳥ですね。
体に対して尾羽がとても長いです。
柄杓の柄のように見えることから、「エナガ(柄長)」の名前の由来にもなりました。
シマエナガのシマとは縞模様のことではありません。
むしろ普通のエナガの方が縞模様があります。
シマとは島、ここでは北海道の事を指します。
シマフクロウのシマも同じ意味です。
まん丸ふっくらモチモチです。
アイヌ語ではウパシチリ。
訳すと「雪の鳥」です。
背中の模様と木の模様が似ていて、最初見つけるのに苦労しました。
かわいいですね・・・
生来鳥好きな私も、「シマエナガ超かわいい」と周囲に主張し続けていました。
20年前から。
シマエナガばかり注目されていますが、日本全国で見られる普通のエナガもめちゃ可愛いよと宣伝しておきます。
普通のエナガさん。
ようやく、よ~~やく、鳥の魅力が広まってきて嬉しい限りです。
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北海道
北海道に広く分布するシマエナガ。
山深い奥地ではなく、割と人里近くの森林などで見られます。
小さくて動きが素早く、木の上の方にいることが多いので、意識して探さないと見つかりません。
警戒心が強いため近寄ることは難しく、ケータイのカメラでの撮影は厳しいと思います。
私が使ったのは300mmですが、もっと高性能なレンズが欲しいと思いました。
<どうでもいい話 探すときのコツ>
探すときはまず鳴き声を聞きましょう。
動画サイトなどに鳴き声の動画が上がっていますので、予習していくと効果的です。
※シマエナガに限らず、鳥は臆病な生き物なので、観察する際はなるべく静かにするようお願いします。
鳴き声が聞こえたら、その方向のにある木で、不自然に揺れている枝が無いかを探します。
揺れている枝を見つけたらその近くに鳥がいることが多いです。
エナガではなく他の鳥であることも多いですが、それはそれで可愛いので問題ありません。
お目当ての鳥ではなかった時は、根気強く探しましょう。