日本の米どころ、新潟県。

古くから農業が盛んなこの地では、豪農と呼ばれる権力者がいました。

 

豊かな米は豊かな生活をもたらし、その象徴として大きな邸宅も建築されました。

 

戦後の農地改革によってそれらの多くは姿を消してしまいましたが、中には文化財として保存されているものもあります。

 

渡邉邸。

国の重要文化財に認定されている、豪農の館です。
 
建物自体も大きいですが、広い敷地には立派な庭もあります。
 
渡邉家の初代は1667年にこの地に移住してきたと言われています。
それから酒造業・廻船業で成功をおさめ、豪農としての地位を築いていきました。
 
現存する母屋は1817年に再建されたもの。
2014年に大改修工事が完了し、現在の姿になりました。
 

2階からの眺め。
 
古い日本家屋の風情は素晴らしいですね…
 
どこか懐かしい香りの漂う中で、かつての隆盛に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
 
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新潟県 関川村 渡邉邸
JR越後下関駅から徒歩10分程度ですが…
 
先日、関川村は大きな豪雨災害を受けてしまいました。
最寄りのJR米坂線も橋梁流失の影響で、今後の長期不通が予測されます。
 
一日でも早く被害から復興されることを祈っています。