まるで大波が押し寄せるような迫力に息をのみます。
猊鼻渓。
岩の突起部が「猊=獅子」の鼻に似ていることから名づけられたそうです。
この場所に行くためには、川下りの船に乗る必要があります。
川下りの途中、毘沙門天が祀られている毘沙門窟が見えます。
外からは見えませんが、洞窟の中には像が安置されているそうです。
船は人力で動かすため、比較的浅い場所を選んで航行します。
そのため、行きは進行方向に対して右側、帰りは左側の方が眺めがよいのでご参考まで。
船頭さんのガイドで、30分くらいで巨大な岩壁が見える場所に到着します。
ここからは船を下りて歩きます。
船着き場から300m程度歩くと、橋の向こうにひときわ巨大な岩壁が現れます。
猊鼻渓の名の由来にもなった岩の一つで、大猊鼻岩と呼ばれています。
高さは124mもあり、間近で見ると大迫力です。
ところどころ岩が反っているため、そこから滴る氷柱は鋭く、最大30mにもなるのだとか。
30分ほど散策し、船着き場に戻ってきました。
このまま船に乗って帰ります。
猊鼻渓の船は、「川のぼり」も「川下り」も、両方とも機械に頼らず人力で船を動かすのが特徴だそうです。
雪と川と木立、そして岩壁。
水墨画のようなモノクロの世界とその迫力に圧倒されること間違いなしです。
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岩手県 一関市 猊鼻渓
JR大船渡線の猊鼻渓駅から徒歩5~10分程度で船の発着所に到着します。
船は30分に1本程度の頻度で出ていますが、紅葉シーズンなどは混雑するため予約などが必要になるみたいです。
所要時間は、行き30分、散策30分、帰り25分で、1時間半ほど見積もっておきましょう。
発着所付近には食事処やお土産屋もいくつかありますし、駅近くにはコンビニもあるので気楽に行けるところが良いですね。