10円玉をご用意ください。
そこには何が描かれていますか?
平等院鳳凰堂
平安時代、権力の絶頂を極めた藤原氏一族。
その全盛期を築いた藤原道長、その息子の頼通によって1053年に建立されたと言われています。
もともとは父道長の別荘だったものを寺院として建て直したそうです。
平等院が建てられた時、世間は末法思想にとらわれており、救済を求めて寺院に改造したとか。
また、自らの勢力を誇示するために豪華な造りにしたとか。
色々理由があったみたいですね。
ただ、隆盛を誇った藤原氏の力はこの後徐々に衰え始め、約100年後には武家が台頭し、源平の争乱の時代がやってくるのです。
平等院鳳凰堂は世界遺産にも指定されている国宝です。
ただ、その存在を有名たらしめているのは、やはり10円玉でしょう。
1951年から製造開始され、いわゆる「ギザ十」などのマイナーチェンジはあったものの、70年間ほぼ同じ姿のまま製造され続けています。
また、鳳凰堂の名の由来にもなった、屋根にある一対の鳳凰像。
これはレプリカであり、本物は宝物館に保管されています。
こちらも現在の1万円札のデザインに使われています。
1つの寺院から2種類のお金にデザインが採用されているなんてすごいですね。
普段はあまり意識していなくても、誰もが見たことのある風景が目の前に広がると感動ものです。
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京都府 宇治市 平等院鳳凰堂
宇治駅から歩いて10分ほど。
そこかしこに案内があるので迷うことはないでしょう。
ちなみに、宇治駅にはJR宇治駅と京阪宇治駅がありますが、両者は宇治川を挟んで500m程離れています。
同じ駅名だからと言って「乗り換えしよう!」なんて考えてると痛い目をみますのでご注意ください。
鳳凰堂へはどちらからでも同じくらいの距離です。