君に読む物語 |  キモチ法律事務所 ~枯れ木に花を咲かせましょ~

君に読む物語




          気付けば僕は、いつも将来のことを考えているね。


          君はを大事にしたがっているのにね。



                    でも、聞いておくれよ。


                    僕だってを大事にしたいんだよ。


                    本当の意味でを大事にするために、将来を考えているんだ。


                    このをいつまでも二人の幸せな瞬間として重ねていくために。






          気付けば僕は、いつも君の心配をしているね。


          君は楽観的だから、「自由にさせて」と思っているのにね。



                    でも、聞いておくれよ。


                    僕は君のことが本当に大切なんだ。


                    僕が守れないところでは、君自身に君を守って欲しいんだ。


                    僕の忠告が見えない効果をもたらしてること、あるんじゃないかな。






             僕は簡単に誰かを幸せにできるような男じゃないから、


                                   他の女性に保険をかける余裕はない。


             でも、“僕たち自身”にはたくさんの保険をかけながら、


                                   君と付き合っているのかもしれないな。






          皆はそんな僕の事を、「守りに入ってる」とか「考えすぎ」などと批評する。


          でも、保険というのは目に見えない価値だ。


          僕のかけてきた数々の保険の価値は、他人はもちろん君にも見えてないのだろう。


          もっとも、君にはそんなもの見えてなくていい。


          その価値を実感できない間こそが、最も幸せな瞬間なのだから。






          もし、純粋に今が楽しいだけでいいのなら、今の何倍も君を楽しませることができる。


          君が本当にそれだけを望んでるのなら、もっともっと今の君を楽にさせてあげられる。


          でも、そうじゃないよ。。。。。ね?


          僕にも君にも、将来の二人のために今やらなければならないことがある。






          もしも、君との時間が限られてるなら、60年分の愛をそこにつぎこむに決まってる。


          不謹慎だと思うけど、余命一年の宣告を受けた自分を想像することがあるんだ。



                  死期を悟っても、きっと君の前から去ったりはできない。


              最後の最後まで君にそばにいて欲しいと思ってしまう情けない男だ。


                    ただ、自分のためだけに余命を使うこともない。



               余命宣告を受けても、僕はあくまで“二人の未来”を考えるはずだ。


                僕の死後も生きていく君のことを、たくさんたくさん考えるだろう。



                          そして、1つの想いが芽生える。


                   この命尽き果てても、君に愛を伝えたいという想い…



                   だから、僕は死んだ後もこのブログを続けたいんだ。


             君が寂しくならないように、1つでも多くの未来記事を設定しておきたい。


         僕がこの世にいなくなっても、ここでは毎日僕から君へのメッセージがアップされるの。




                    それは、天国の僕から、愛する君に読む物語。




                  もちろん、君のキモチを僕に引き止めておくためじゃないよ。


                  君ができるだけ傷を負うことなく、僕を卒業していけるように。


               物語を読み終わる頃の君は、新しい未来を見れるようになってるはずだ。


              僕のぶんまで幸せな人生を歩もうと思ってもらえるような構成にしておくから。






          今の君はやりたいことが色々あって、多くの難題を抱えた僕とつきあうのはしんどいね。


          周りのみんなは、もっと楽しそうにつきあってるよね。


          きっと、君の周りにはつきあったら楽しそうな男もたくさんいるよね。


          たくさんの男の中から僕のことを好きになってくれたのに、


          こんな愛し方しか出来ない男でごめん。


          今の君を満たせてあげれなくてごめん。





          でも、僕は君を世界一幸せにするよ。


          君は感じてなくても、もう既に君はその幸せの中にいるはずなんだ。






          今はそれが伝わらなくても仕方ない。


          でも、僕のこの想い、冷凍保存未来の君に届くといいな。


          レンジでチンすれば、君がいつでもおいしく食べれるように。






                   これは、今の僕から、未来の君に読む物語。








                          ~~ 遺作④ ~~


          遺作について      遺作①      遺作②      遺作③